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■ 中毒性日記 2012
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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土曜日、終日の雨。
足元の悪い外に、それなりにお客様は来てくれる。
ありがたく思うが、何とも不思議な店である。

そんな中、とあるお客様。
帰り際にとても貴重なお酒をくれた。

「お祝いは、こないだもらったよ?」

「あぁ、これは父からです」

彼が初めて連れて来たお父さんを探したが
もう扉を出てしまった後だった。

「どういうこと?初めてなのに?」

そう言えばお父さんは帰る前、僕に握手を求め
息子をよろしくお願いします、と言っていた。
それにしても、簡単にいただくには「いいモノ」である。

「ここに来る前、この酒を手にして
『お前の連れて行く店がいい店だったら置いて行こう』
って言ってたんですよ。父は、そう感じてくれたようです」


酒の種類も大したスキルもない店だが、
それをいい店だと感じてくれるお客様がいる以上
ソクセキを残し続ける意義もある。

鬱陶しい梅雨空に、晴れ間を見た。


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