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土曜日。まだ晴れ間も見える梅雨らしくない天候。昼に起き、各局再放送の繰り返しの画面にうんざりしながら、夕方のゴルフを待った。ミズノオープンよみうりクラシック（兵庫よみうりCC）、上位4位以内で全英オープン出場権獲得というこの大会に、石川遼は日曜の最終日を残し単独首位である。今年ツアー勝利のない高校生プロだが、有名どころが多数そろうこの大会に、らしいスター性を見せている。運なのか、実力なのか。いずれにせよ、セオリーを超えた17歳に目が離せない。
ゴルフに限らず、プロのトレーニングには弊害も多い。基本のフォームというものがあり、そのカラダ作りの中で様々なトラブルが現れる、それはその競技と向き合うための職業病に近い。例えば、ラグビー神戸製鋼の大畑大介がアキレス腱を切ったのも、脳の送る意思のスピード、その限界に硬いはずの筋肉の「腱」が耐えられなかったせいだ。あれほど日頃走り込んだり、負荷を加えるトレーニングを繰り返していても、そのように上手くリンクしないものがある。翻って、医学的見地で言えば限界に来ているカラダも、想像を超えたパフォーマンスを発揮するケースがある。人間のカラダにはまだまだ底知れぬパワーが存在するが、いずれにせよ言える事は、「アンバランス」なトレーニングは、正食を摂らないサプリメントと同じである。外的筋力だけではなく、インナーマッスル、体幹を鍛える事とも似ている。
それに関連した話…？
金曜日、仕事絡みのお客様から呼ばれてゴルフに行った。コースもいいし、何よりも面子が楽しいので、二日前の誘いも快諾し、それは楽しいラウンドになるはずだった。しかし迎えたラストホール。2打目をグリーン奥に外し、マウンドを越える難しいアプローチを残す。60度のウェッジによるロブショットで、手前のラフにバウンドさせてからグリーン傾斜を転がす。そんなイメージで最後を飾ろうとボールの近くまで行った時、両足のスネの部分に痛みを感じた。思わず、持っていたクラブを杖代わりに支えた。歩けない。ふくらはぎにも張りを感じる。「先に打ってください」皆にそう言うと、僕はその場に膝をついた。
痛みには強い方だと思うが、これは流石にどうしようもなかった。ゴルフどころか、救急車に乗せられるかも、乗ってきた車はどうしようか、同伴者の皆さんには迷惑がかかるな、これは店には立てないななどと次から次へと思考がバチバチとショートする。骨を折った事もあるし、出血の経験もある。しかし、意思とは裏腹に動かない初めての両足に戸惑い、足が不自由な人の気持ちが少しだけ解った。
パンツの裾を膝まで上げると、スネの血管が浮き出て皮膚は白い。足首を強めに締め付けていたソックスを下ろし、ふくらはぎやスネを擦る。少しずつ痛みがなくなり、足を引きずれば何とか動けるようになった。アプローチ、そして2パット。ボギーでラウンドの終了。平凡なスコアはともかく、何よりもこの状況にいる自分がショックだった。ラグビーの現役時代にも、こんな感覚はない。新陳代謝が悪く、血液が身体中にくまなく回っていない。そんな感じだった。
水分はちゃんと随所に摂っていた。食事もしている。しかし、二日間で3時間ほどの睡眠。炎天下。キャディ付きでもほとんどカートに乗らず。ほぼ毎日、足だけのトレーニング。そして年齢。色んな事が重なったのかも知れない。そう言えば海外のゴルフやテニスの試合中、足が痙攣して試合を棄権するなんてシーンを観た事がある。アスリート特有のトラブルだ。そう思うしかない。45歳なのに。
どうやら、その朝の占いが当たっていたようだ。
「足の手入れをこまめにすると運気がいっそう上がるでしょう
マッサージなども、試してみる価値ありかも♪」
わしゃ、女子か。
※今日のヒトコト
【下腿部の前脛骨筋がトレーニングで異様に発達してきている この一件はおそらく、 トレーニングのやり過ぎ、つまりアンバランスなんだと思う 】
※志賀氏的伝言板
【 僕の足の症状が解る、詳しい方いませんか？ 】
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