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■ 中毒性日記 2009
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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6月に入った月曜日、雲一つとない快晴。和食店を営むロングヘッド小田夫妻と、弟分K川と共に、廣野ゴルフ倶楽部以来久々のラウンドに行った。元々あった高麗グリーンをほぼそのままベントに替えた廣野のグリーンは、大きくても横30ヤード、小さいところで縦横20ヤードだったりした。ゆえに、この日行ったロータリーゴルフ倶楽部というコースは、イマドキのベントグリーンで広くパーオンが容易く(そのええ加減さが3パットを3回も生んでしまったのは痛かったが)、スコアもまとまった。プレッシャーの掛かる難易度の高いコースを経験したお陰で、飛躍的にゴルフが優しくなる。哲学書を読んだ後の、文学のようなモノか。

日曜に行った元町のフレンチレストランで、不思議な光景を見た。

一つテーブルを挟んだ距離なので、ほぼ会話が筒抜けであった。この男女は初対面ではあるが、メールなのか人づてに聞いたのか、互いの容姿については知っていたらしい。しかし開口一番男性が「背が高くてスラッとしたっていうから、江角マキコみたいな人を想像してたんですが…全然違いましたね」と言い放ってしまった。突っ込みどころ満載なのは、まず初対面でいきなり何を失礼な発言を宣うのだという事と、自由なのだがもうちょっとマシな想像をしろ、江角マキコみたいな女の子が出会い系(勝手にそう限定)でやって来る訳がないやろ、という点である。重ねて言うのならば、僕から対角線上の席にいる女性の顔を見ると、江角マキコというよりも、末広まきこという感じぃ〜と三枝口調で頭の中で思ってた。

女性は食前酒のシャンパーニュを一杯飲んで「あまりお酒は強くないんです」と可愛く言った。男は、それを聞いてか聞かずか、すぐさま料理が進むにつれて白ワイン、赤ワインとグラスでガブガブやっている。専門分野の研究員なのか、今は大学で働いている先生であるというその男は、女性慣れはしていない。質問は投げ掛けるが、女性が答えても「へぇー、そうなんですかぁ」とその話を広げようとはしなかった。それどころか、会話の途中に店の人を呼んだり(特に僕のテーブルへのサービス中だから、店からすれば少々嫌がられるタイプか)、食事中にもトイレに何度も立つ。緊張と不慣れがそうさせているのだとしても、スマートさがない。音楽鑑賞が趣味だと言う割には、J-POPが好きだと話し、舞台を観るのが好きだと言っても「どんな劇団が好きなのですか?」の質問に、特にないと返す。

会話は一昔前のお見合いのようで、不自然極まりない。ワインリストを求めるが、魚料理にシャブリ、肉にコートデュローヌと、無難な線をチョイスしていた。もしかすると彼は、この日のためにマニュアルを頭に描いて来たのかも知れない。

とにかく、色々落ち着きがなさ過ぎる。

何より、もっとも落ち着かないのが僕だった。


※今日のヒトコト
【出会い系じゃなく、 登録制の結婚相談所の紹介かも知れない  そういったものの存在は知っていたが、いざ出くわすと不自然な二人が衝撃的だった】

※志賀氏的伝言板
本日、今から寝不足サプリ


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