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■ 中毒性日記 2008
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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「僕は王子です」「えぇっ!僕も王子なんですよ」神戸では普通のこの会話も、それが「王子公園周辺」だと知らない外国人から見れば、この国はどんだけたくさん王子がおんねんと思われる。「ワタシ、ナンジョです」と甲南女子をそう言う人も多いが、みんな南條一家かと思う。そう言えば京都伏見に住んでいる頃、桃山高校の事を「ピン高」と言っていた。ピンク高校。どうせならピンクハイスクールで、ピンハイにすればいいのに…と言う訳で(?)土曜は快晴であった。

奥さんと、大学に進む娘さんを連れて来たお客様がいた。当然酒は出さないが、こうして家族で来てくれるのもなかなか嬉しい。お嬢さんの話を聞いていると電子辞書という言葉が何度か出て来たので、「やっぱり、イマドキは電子辞書ですかぁ じゃあ、所謂『電子でない辞書』は持ってないのですか?」と聞くと、「学校で全員に電子辞書が持たされるんです」と答えてくれた。電子辞書だけでも、英和・和英・国語など何十冊分も網羅してあるようで、確かにたった一冊の「紙の」辞書では心許ないかも知れないし、数冊持てば、かさ張るだけで携帯時代にそぐわない。あの金田一的分厚い本は、鳴りを潜めたカタチとなったようだ。

僕が小さい頃、なぜか京都観光に来る外国人の通訳もしていた事のある父親が「英単語のページを覚えたら、食べてしまえ」と、わしゃメェ〜メェ〜子ヤギかと突っ込むような無理難題をぶつけていた。まぁそれは大袈裟にしても、それくらいの覚悟で覚える事に必死になれという事だったんだと思う。実際に食べてたら、アレ何やったっけ?という時に読み返せないし、何よりも身体に悪い。ただその頃の僕は、なるほど、それで紙が薄いんやなと思っていた。アホな息子である。

しかし僕は、でき得る限り「辞書を引く」というアナログな行為を大切にしたい。それは、何でもかんでもパソコンがやってしまう変換によって字や言葉を忘れてしまう事に似ていて、機械任せというヤツに陥ってしまうからだ。近頃の電子辞書はしゃべってくれるらしいから、発音記号など必要のない世界である。イントネーションが解ってそれはいい。しかしながらその至便さを利用して、そのまま文章を外国人に聞かせて案内を乞う人もいたりする。これは明らかにコミュニケーションの不足であり深い交流には至らない。時代を反映した事例なのだろう。

接客英語くらいであり、英語が話せるなんて口が裂けても言えないが(口が裂けたら言えないじゃないか)、面と向き合えば何とかなる。人はデジタルじゃない。

何せ、辞書のページを破って、食べて吐き出した経験のある僕だから。


※今日のヒトコト
【流暢な事を「英語がペラペラ」と言ったりするが、それはおそらく、早口で意味が解らず聞き取れなかった様をそう称したのだろう その法則で言えば、北朝鮮のニュースは 「ハングル語がグルングルン」 といった聞こえ方がする】

※志賀氏的伝言板
4月28日(火曜 祝日前)バーテンダーズナイト開催決定!!  詳細後日】


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