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塩屋海沿いの国道の気温が10度だった午後、このまま暖かくなったら購入を検討しているオイルヒーターがいらないじゃないかと思っていた。実際のところ、自宅は山の上にあっても意外に暖かく、苦手なエアコン暖房の世話にもならない。暖房器具と言えば、足元用みたいな小さなストーブと、心に温かいプーさんのぬいぐるみだけだ。ウソだ。しかしデロンギに代表されるオイルヒーターは塵や埃も舞わないし、安全性にも優れていて良さそうである。タイマー付きのもあるので起きる時には温かいとは、一緒に寝ているリラックマのぬいぐるみよりいい。ウソだ。
僕の変則的な生活に、クライアントはアポイントメントを取り難いようだ。少なくとも、当日に「今から打合せいかが？」的なものにはほぼ対応できない。なぜなら、店が午前2時に終わって自宅に帰ったとしても、午前中にアポがない場合は大抵明るくなるまでPCを睨んでいる。そのせいで近頃携帯ストラップはファイテン（本社京都 阪神金本氏ご愛用 電磁波にいいらしい）にしているくらいだ。
4:00am頃から、NTV「おはヨン」でセントフォース中田＆日テレ脊山に癒され、5:20amから「ズームイン」西尾にも癒され、30分過ぎにはCX「めざましテレビ」の大塚元NHKアナに癒され（確かに好感が持てる 近頃のCX女子アナは鼻について苦手だ）、そう言いながら朝日放送「おはようコール」のシミタカ（清水アナ）の八重歯に笑い、「おはよう朝日です」での宮根氏活躍に関西版みのもんたを見て（TBSみのもんたもたまに観て）気が付けば普通の会社の始業時間になっている。そこから眠れば昼過ぎ起床となるので、午前中に連絡をくれた方々には申し訳ないのだが、当日アポは夕方くらいしか難しくなるので、では後日にという事も多い。つまりは、週明けに週末の予定を決めるか、今週に翌週の予定を決めるかくらいの余裕があれば、それが朝の打合せでもランチミーティングでも対応ができる。
水曜の夜にレセプションだった、ポトマック（トゥーストゥースで有名）がまた新たに出店した居留地浪花町の「Bar&Bistro 64（ロクヨン）」だが、それを知人のブログで知って、木曜にその代表のKさんに「水臭いなぁ ナンで知らせてくれへんのですかぁ」と言うと、「えぇっ！ナンで志賀クンに案内してないんやろ えぇっー、えぇっー！」と返され、それはまぁ自宅も近く（よくジェームス山のSATYで会うし）、僕の店にも顔を出してくれる仲だから事務的な案内はしなかったようであると知った。トップを知っているとこういった事はよくあるので、志賀には誰かが案内しているやろ的な、イベントの扱いが多くなる。喜んでいいのか悲しんでいいのか、近しい関係性ゆえに仕方がない。
実はそんなに多忙ではないのだが、そういった背景があるせいで忙しい人に思われてしまう。そう言えば水曜日、メリケンパークオリエンタルホテルで行われた、S社の「ウイスキーとチョコレートのマリアージュ」なイベントも、当日に知ったので行けなかった。誘ってくれた新聞社のNクンからは「えぇっ！S社のMは志賀さんに声を掛けなかったんですか！」と言っていた。偶然にもNクンもSクンも大学の後輩だからそれは既に罰ゲームのような「シゴキ」の対象なんだけど、彼らはアメリカン（アメリカ人という事ではない アメリカンフットボール）なのでそれはしない。行政の人や神戸本社の優良企業社長、コレクションプロデューサーにも「志賀さんは忙しい人だから、『こんな事』頼み難い」と言われる。こんな事とはお金にならない、もしくはちょっとした神戸のこれからが議題のディスカッション的な話だ。そういう事に時間を取ってもらうのは申し訳ない、という事らしい。
「志賀さんが思ってないだけで、志賀さんは大御所なんですよ」そう言った人がいたが、わしゃ年に一度の曲しか出さへん演歌歌手か！と思う。裏を返せば『こんな事』頼みやすい人（若手や使いやすい人）に頼む事の方が、マチの危機だ。
僕は大御所でも重鎮でも学識者でもなく、マチの人である。
毎日自分の足でこのマチを歩き、顔の見える関係性の中で生業を求めたい。
※今日のヒトコト
【 「こちらのお席でよろしかったでしょうか？」 と案内されるのに違和感を持たないようになったら、若者の仲間入りだな ふぅっ】
※志賀氏的伝言板
【 「神戸加納町 志賀」その成り立ちと想いやデザインを掲載中 1月24日発売 >>>『Invitation3月号』〜世界に誇る ニッポンのバー〜】
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