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■ 中毒性日記 2008
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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日曜日、100円のジュース自販機に、100円と小銭入れにたくさんあって重たかった10円玉5枚を入れました。目当ての缶コーヒーを押すと、釣銭が50円玉になって戻って来て、ナンだか特をした気分志賀でございます。

日曜はいい天気であった。トアロードを上り、大人6人と1歳2ヶ月クンとでアズーリのピザやパスタランチを食す。予約なしでは入れないのは相変わらず、12時の開店と同時に満席となり、追加注文も申し訳ないほどの盛況ぶりである。ここのオーナー、釜の前でずっと焼き続けるK崎くんの元気そうな顔を見て安心をし、食材も人も回転する新鮮な空気を感じさせてくれる店に感謝した。

その後、場所を変えてお茶でもしようとマチを歩いたが、なんだかんだ言っても連休のランチ時に人は多い。山手幹線から南へのトアロードに新しい店の流れを感じたが、そのどのカフェも一杯であったので少し東へと歩いてみる。

大阪に住んでいる頃、神戸の女性と待ち合わせをする時に「上高地にしよう」という事になった。上高地って信州じゃなかったっけ?へぇー三宮にそういう喫茶があるんやと教えてもらったのが、チャコールグレーでログハウス調の、確かにペンションみたいな店だった。以降神戸と言えば上高地で、と待ち合わせに使うようになったが、震災でやはり建物は倒壊し、新しくできたビルに戻った上高地は最早、あの上高地ではなくなっていた。ナンだか、灯火が消えたような気分になった。

2日の日曜日、大人6人と1歳2ヶ月クンを連れ歩いた手前、そんなストーリーを聞かせたく、その新しい方の上高地を探したのだが、実はそれももうなくなったと知った。見上げれば幾つものビルには、統一感のないサインで全国チェーンの居酒屋や何やらややこしいカタカナの店が多く見られ、いつもながらに思う事だが「ここは、はたして神戸なのか」分からないマチづくりを目の当たりにした。

僕が待ち合わせをした上高地はたまたま喫茶店だったが、そうやって相手が来るのを待ちわびたり、はたまた遅れてごめんと謝りながらカランカランと店の扉を開けてみたりと風情があった。今はアバウトに「○時頃、大丸辺りで」という待ち合わせが多くなったのは、見事に携帯電話の悪しき恩恵だと思うが、そういった風情をどこかに追いやったマチづくりにも問題がある。空店舗のやたらと多いこのマチには、明らかに神戸の資本とは違う様々が入り乱れていて不思議な今だ。

待ち合わせのメッカがあるマチは、大抵そこに活気がある。付け加えて言えば、その待ち合わせを地元の人々だけでなく、他府県から来る人々や観光客にも認知されていれば尚更いい。それは地元が歓迎、歓待する祭りにも似ている。

息づくマチの人々や、ましてや外からの人々に対し知らされないイベントは意味がない。知らぬ間に終わっていたと嘆く暇もなく、その広がりも統一感もない催しが繰り返される。主義主張もない貸ホールみたいに進むのだ。例えばアート系の映画館とカテゴライズされるような一貫性を持たないと「…のような」マチになる。

外から見た神戸のように、オシャレで異国情緒漂うマチだと言い続けるのならば、神戸の内から滲み出るマチの雰囲気や、ならではの溢れ出るアイデアを活かさないといけない。神戸が生んだその数々の軌跡をただ展示するようなイベントではなく、繋ぎ広げ、語り継がれる祭りにするべきである。

その中心となる「マチの今」を知る人々がいれば、ただ意見を言うだけで自分では何もしない人はいらない。志のある人が、どれだけいるのかが重要となるのだ。


※今日のヒトコト
なぜ、神戸に映画祭がないのだろう

※志賀氏的伝言板
本日、お休みします


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