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■ 中毒性日記 2008
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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旧居留地京町筋、cafe CARTAに行けば、今週末から岩手に向かうカミーノとその友人K氏、そして岩手遠野に月の半分はいるA氏が密談をしていた。しかし聞けば、その大半は日曜に向こうでやるというゴルフの話で、ああでもないこうでもないと、やたらとライバル心剥き出しに話し込んでいた。

ゴルフに全く興味のない人からすれば、なぜあんなに大の男が子供のように、いつまでもその話に夢中になるのか解らないと思う。実際僕もそうだった。

20年ほど前、YAMAHAにいる頃に出会ったゴルフは、とにかく嫌だった。道具もプレーフィーも当然安くなったし、気が付けばやらされていたのは多分、その環境があったせいだ。「コイツは体育大学ラグビー出だから飛ばすぞぉ」と言われ、ブンブン振り回すと「ゴルフはチカラではない」と諭され、挙げ句に「お前はウルサい、マナーがなってない」と頼んでもいないのに色々教えようとする。明らかにスポーツもまともにやった事のないようなオッサンから、ゴルフとは…などと尊敬できない木こりのようなスイングを見せ付けられて、それがなんだかんだ言っても100を切る上司だから返す言葉もなく、絶対上手くなってやろうと思った。

ヤマハ所有のゴルフ場は静岡や三重、北海道にあって、それぞれチャンピオンコース(プロのトーナメントがある7000y越えのコース)ではあったが、休館日に社員で回るそれはゆったりとしていて、流石世界一フィールドの広い球技だと、その風景に感動した記憶がある。フルセットを先輩からもらった。ドライバーはWOODその名の通りパーシモン(柿の木)でできていて、プロゴルファー猿みたいだった。パーシモンドライバーの先を2度ほど飛ばした事がある。まだ始めたてで、大学ラグビーの身体があった頃だ。ボールより、クラブヘッドの方が飛んでいた。そして、テーラーメードのメタルウッドが世界を席巻、木の時代は終わる。

20年前と言えばかなりバブリー(死語、と言うか過去のものだ)な時期で、どのゴルフ場も会員権高騰、会員同伴でないとプレーできない所も多く、クラブもボールも異様に高価だった。ブリヂストン、ジャンボ尾崎モデルのJ'sのボールは一つ800円だった。ダンロップの糸巻きロイヤルマックスフライも700円くらいで、上がって止まるボールはプロっぽかった。実はその分、ミスショットが多いアマチュアにすればすぐに傷が付いて使えなくなるのに、その頃出始めた頑丈な2ピースボールDDHツアースペシャルを見ても、飛びよりプロっぽさ重視の糸巻きを使うアマチュアが多く見られた。同じくアイアンも軟鉄鍛造(マッスルバック)プロモデルが主流で、今で言うキャビティアイアン(スイートスポットが広い中空構造)の代表PINGを使うと「力がない」「簡単なクラブに逃げた」と言われたものだ。

ネットオークションもなければ、ディスカウントストアもない時代である。会員さんに頼み込んで仮にエントリーできたとしても、前後に7分間隔でぎっしり詰まっていたものだから、すぐにショートホールで停滞する盛況ぶりであった。ゆえに道具もコースも、初心者の僕にすればヤマハ社員である環境はとても助かった。そこそこ打てるようになって、ツールは自社とは違う難しいものに浮気した。トミー中島全盛期のミズノプロMP-701。次にダンロップのプロモデルDP-501。なぜかパターだけは今でも使っている、PINGのヒールアンドトゥタイプPAL2、ベリリウムカッパー(銅)にした。アメリカ、タイトリストのロートラジェクトリー(低弾道糸巻き)ボールを覚えたのはこの頃だった。思えば背伸びをしていた。

どんなスポーツに於いても最先端スタイルは、プロを手本とするのが常だ。パンチパーマでベルトレススラックス、ピチピチのポロシャツ、つまり青木かジャンボみたいな格好が当時日本のゴルフだった。現在はヴィジュアルのいい若手の台頭、スポーツメーカーのみならずアパレルとしての認識であり、マチにも繰り出せる。

昔と今を知る世代の僕にとって、どちらがいいかと言えばそのどちらでもない。ビリヤードにしても同じで、狭く深く入り込んでゆく僕だった。それは他のスポーツとは違う部分で、まだピークが見えていないから飽くなき追求は続くのである。

ここまで書いて思った。大の男が子供のように、僕もかなりハマってる。


※今日のヒトコト
つまり、ファッションとしては捉えていない

※志賀氏的伝言板
7、9、15、22日以外ならOK

※お知らせ
【志賀クリエイティブディレクション担当  旧居留地東の京町筋(ジル・スチュワートの2F)に、7月13日オープンしました! >>>『cafe CARTA(カルタ)』


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