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水曜から木曜に掛けて極端に涼しくなった夜、旅の疲れもあって少々風邪気味である。連戦のオリンピック選手達を観ていると何とも情けない気持ちになるが、それらの刺激をちょっとしたチカラに変えられたらなんて思っている。
今回のオリンピックに於ける日本は、レスリング、柔道、水泳、シンクロ、卓球、バドミントン、カヌー/カヤック-スラローム、クレー射撃、サッカー、ソフトボール、5位にもバレーや体操、トライアスロンにも日本人女子がいて、昨今の日本の男女を象徴するかのような、強い女子の活躍が目覚ましかった。
そんな中、ソフトボール女子の決勝戦、史上初の快挙となるアメリカを破っての金メダル。お客様が来るまでと、いつもの中華店のテレビで最後までしっかり魅入ってしまった。五輪3連覇のアメリカは、どこをどう攻めても崩せないようなパワーとスピード、体格そして貫禄である。特に、今大会自責点0を誇る投手陣3人の豪快なフォームや、ここまで打率5割9打点を誇る巨漢4番バッター、ブストス(…凄い名前)は脅威だった。解説の域を超えて身内の叫びを繰り返す元監督、宇津木妙子氏の感情入りまくりのコメントが、その凄さを物語っていた。
斎藤監督に憧れその社会人チームに属し、心臓病を克服して今大会に臨んだ選手も、3位決定オーストラリア戦でサヨナラを打った。決勝、神取忍みたいな風貌の力強い子は、肝心なホームを2回踏んだ。キャプテンもホームランという追加点を放つ。前日318回右腕を振り回した選手も、決勝は緩急織り交ぜて絶妙なコントロールを突く投法に変え、2日間409球を投げ抜いた。偶然ではない完勝だった。
「柔よく剛を制す」という言葉がある。身体の小さい者が、相手の力を利用して「いなし」技を返したり繰り出して勝つというものだが、そもそも体格の小さかった日本柔道にはよく使われた言葉である。確かに欧米化した食生活や環境などで、日本人も世界に対して遜色のない体型になったが、そのポテンシャルや質に於いては、チョイわるおやじを目指してLEONを愛読書にするタダのオヤジのように中身が伴っていない。短距離に勝つ黒人選手の爆発的な瞬発力、筋肉の質には到底届かないでいる。パワーで勝つという醍醐味は、世界を見たときにそれは無情にも映るが、柔よく剛を制す日本と考えれば、その勝機も開けるというものである。
決勝で日本が打った長打は、全て振り切っていない。ソフトボールがそうなのかと言えば、アメリカのブストス(…凄い名前 もうええか)は見事に振り切っていた。とてつもないパワーで浮き上がるボールを投げるアメリカ投手。そのチカラを上手く利用したバッティングは、まさに「柔よく剛を制す」モノだった。
小さな農耕民族である日本が、力で何とかしようとする気持ちは解らないでもない。その方がドラマティックでもあり、国民も踊る。しかしバドミントンや卓球の「拾いまくる」粘り強さは国民性が出ていたし、その他の競技に於ける日本人女子の足腰下半身は、欧米の細長いそれよりも強く安定感があった。
「柔よく剛を制す」
色々大きくなり過ぎた島国日本も、大国にアピールするかの如く力で押そうとする事はもう止めて、この言葉をもう一度咀嚼するべきなのではないか。
※今日のヒトコト
【 準決勝1位通過、カヌー女子決勝も注目 星野ジャパン野球にも期待 】
※志賀氏的伝言板
【意味なし三段活用 ジャパン ジャムパン ジャイアントバパン 】
※お知らせ
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