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■ 中毒性日記 2008
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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【志賀クリエイティブディレクション担当  旧居留地東の京町筋(ジル・スチュワートの2F)に、7月13日オープンしました! >>>『cafe CARTA(カルタ)』

あまりの寝苦しさに、とうとうエアコンのドライモードを数時間掛けるようになった。お陰で眠りに就くのは早いが、その深さまではよく分からない。寝起きに頸椎から背中に掛けてのダルさが強く、関西は梅雨が開けて湿気もなく後遺症に影響がなさそうなのに、僕にしては珍しく肩こりのような症状が続く。それが昼間の仕事のデザインに影響するかと言えば、それはそれほどでもない。むしろ、そんな時に起こるイレギュラーに、いつもよりイライラが増したりする。

そう言えば先日も、取引のあるDTP会社に出向き主任クラスの男性を呼び付けて、会議室で小一時間クレームを投げ掛けた。内容は、今の僕の担当のミスが多い事であった。自己判断のポイントがずれている。「これは、こうした方が発色がいいですよ」などという提案がない。退社した以前の担当者には一度もなかったクレームを、僕はもう何度も受付越しに出向いて伝えている。ずっと新しい担当とのメールのやり取りだったが、それはもしかして他の人に伝わっていないのではないか、などと思うようになり、仕上がった諸々をチェックする意味もあって訪ねている。僕達にとってはクライアントあっての事だからソコは敏感になるところで、最初はヒソヒソとその担当に伝えていたクレームも、近頃はとうとう社内に聞こえるくらいのトーン(別段怒り口調ではなく)で、話すようになった。

会議室で話した主任さんは、人手不足の実情と、担当者の不手際(僕以外にも社内外で結構あるらしい)を詫びた。そして話がプライベートに及び熟れてきると、「こう言ってはナンなのですが…」と切り出した。先日社内で飲み会をした時に受付の女性が「最近、志賀さんいつも怒ってはるねぇ」と言っていたらしい。一歩間違えば、単なる根も葉もない重箱の隅を突く(言い回しが死語)クレーマー男だと思われがちな話である。次回からは竹中直人のように、笑いながら怒ろうと思う。

そう言えば、13日にオープンした「cafe CARTA」のロゴ使用に関しても少々キツく言って、インテリアデザインオフィスの人を「引かせた」事があった。要するに、出来上がった作品を無断で形を変えたり、仕様を変更したりしないでくれ、そしてそれを何かに反映する場合は予め相談してくれという事を守って欲しいというものだったが、如何せん意匠デザイン権というものの定義は、商標登録や知的財産所有権と同じくココ日本では軽く見られている場合が多い。「ナニを怒っているのか?」と、一般的には思われるフシがあるが、少なくとも建築、特に昨今のインテリアデザインに於いては、特許も含め、模倣や「のようなもの」に対しての認識が曖昧である。平気で他物件内装のコピー(しかも他人の作品)を添付してプレゼンテーションする人もいる。そういう人達とデザインを進めていても温度差と言うかその価値と言うか、そういったものを含めた「世界に一つの誇り」のようなものを感じ取れない。一緒に飲めないし、プライベートも合わないんだろうと思う。

23日から長崎県美術館で展覧会のある、スペイン人アーティストのノベルティ納品が近づいている。火曜日、色合いやレイアウトバランスをチェックに工場を覗いた。社長は海外出張だったようで、思わず「えぇ〜!!社長ぉぉぉ〜!」と携帯で言った。どうやら、細かいニュアンスは残った現場の方々には伝わっていないようだった。電話やメールで語るより、やはりこうして顔を見て安心を進めたい。僕の強い語気のリクエストにも、職人は対応が早い。いいモノができそうだ。

僕にとっては作品を手渡すという事、その別れのようなモノが、クライアントにとってはそこからの始まりとなる。もちろん、まだ世間を見た事のない赤ん坊のような作品だから、一人立ちするまで見届ける覚悟で臨む事になる。

そのためにも、僕はまた仕上がるまでのクレームを言い続ける。

クレームの先には、クライアントの想いと僕の誇りがあるからだ。


※今日のヒトコト
しかし、電車で化粧の女の子には注意できない

※志賀氏的伝言板
20、21日お休みします


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