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■ 中毒性日記 2008
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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東急ハンズの北側、Rebornした老舗チキンジョージが地下にあるビル1階に、大阪資本らしき24時間カフェができている。火曜日、そこに行き暫しくつろいだ。オープンテラスの目の前が生田神社というアンバランスさも不思議で、レトロモダン融合的インテリア内装がグラフっぽい。食事はしていないので何とも言えないが、使えそうなカフェではある。できれば無線LANでネットはできるようにしていただきたいものだ。10階にバーがあり、その横にはパーティー対応もできるスイートルームがあるらしい。淫靡な感じが、東京っぽくもある。

唐突に。近頃の若者は何かが違うと思っていた。それがこの日やっと解った。

彼は店のお客様である上司S氏と二人で話していた。
今年24歳、つまり入社3年目らしい。

なぜか上司との会話に、常に笑いながら話す。それは端から観ていても、上司が若者を諭している光景なのだが、それにしては笑いながら話すのだ。それは柔和な笑顔なんかではない。どこか皮肉った「半笑い」なのである。

実は僕は、彼が店に入って来たときから気になっている事があった。煙草をくわえながら彼は入って来たからだ。そして、何も言わずにカウンターの向こうにある灰皿を勝手に取ってそこに消していた。初対面だったがS氏の手前、そこは見て見ぬ振りをした。他にお客様がいなかった事もあるし、僕が口を挟むより、今は上司であるS氏の「諭し」に任せた方がいい。

しかし相変わらずこの若者は、話をジッと聞こうとはしない。これは彼に限った事ではないが、今自分は目の前の人に叱りにも近い言われ方で諭されている、そしてその部分はこの組織にいる以上直した方がいいと言われている立場の人間なのに「でもね…」「やる事はやっていますし」などと会話の途中で口を挟み、シュンとする素振りも見せない。これを肝が座っているという言い方もあるが、彼の場合はそうではなく、事の重大さに気付いていない風だった。

これはいけないな、と思った。これが時代だと言えばそこまでだが、こんな部下を指導しながら育てるという上司の立場は、僕には到底できない。会話が止まって、妙な空気が流れていたので、僕は思わずこう切り出した。

「なぜ、店に煙草をくわえながら入って来たのですか?」

接待から開放されてつい…そう言う彼に僕は「上司でもないし、お医者さんのセンセイでもない僕が言うのもナンですが、ホッとしたからと言って店に来る時に煙草をくわえながら入るってのは、どうにも失礼な話だと思いませんか? 店に入る前にちゃんと捨てるとか、席に着いてから吸っても遅くない 仕事以外の場所だからといって、周りを気にしないのはどうかと思うのです」

僕の知る限り、MRのトップセールスマンは常識人が多い。医師と一緒に来てもほとんどと言っていいほど薬の話しはしない。その分、話題は豊富であり、店の人間への気配り、心配りもある。そういう事も言いたかったが、それは言わずにそこからはS氏にバトンタッチして、僕は少し離れたカウンターに立っていた。

やはり同じだった。すみませんと謝った彼だったが、その後の上司の話にもすぐに笑い、打たれ強い(?)現代人に戻っていた。

「そうですよねぇ、世間は狭いですから誰が観てるか分かりませんもんねぇ」

そういう理屈で片付けられて、僕がそう言った事が伝わっているのかどうか不安になった。誰が観ているか分からないから止めるという解釈なら、学生レベルと大差がない。何でも理論立てて答えを必ず導き出す彼は、学生時代山岳部で自分は体育会系だと言わんばかりに、また笑っていた。

体育会系は、当たり前の事を当たり前にやるものだ。

彼は体育会系ではなく、ニュータイプ文化系なのだと思う。


※今日のヒトコト
「自分は専門家だから」と言う人ほどに『プロ』を感じない

※志賀氏的伝言板
オークリーのパンツ、意外にええね


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