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■ 中毒性日記 2008
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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新しい週、月曜日。週末の聞こうとは打って変わり、神戸はまた穏やかに汗ばむくらいの陽気である。国道では29度の気温。四季がはっきりとある日本は好きだが、どうやらビジネス街だけではないヒートアイランド現象に、サーモグラフィでマチを確認したくなった。最近環境づいている僕である。

日曜にいた実家京都山科、餃子の王将1号店は24時間営業になっていた。夜に店を開けている僕にとっては、深夜の飲食店は重宝するが、近頃環境について考える機会も増えているお陰で、色々思いを巡らせてしまう。人間が本来眠る時間にはマチや家庭も静かに灯りを落とすべきで、眠らないマチ、終わらないメディア、常時接続のネット環境などが、消費電力を上げるのだ。考えてみれば、なぜかどこに行ってもエアコンは寒いくらいにフル稼働していて、生活に於いても「涼しく暮らそうとする知恵」より、「楽に過ごすための与えられた状況」に甘んじている。そろそろ気付かないと、大変な事になる。いや、もう始まっている。

デンマークの音響メーカーのプロモーション打合せに行った後、開店前にいつもの中華に出向く。19時には満席に近く、近所の同業既存店を閉店に追いやったほどのパワーを感じる。やはり僕にしても、餃子の王将よりはこの店の方がいい。

以前書いた通り、ここの家族は福建省から5年前に神戸にやって来た中国人家族だ。日本にいる僕らからすれば広大な中国でその位置関係は解らないにしても、四川省大地震の影響も少なからずあるのだと思う。そこの19歳の息子に聞くと、確かに福建省も揺れがひどかったと、親戚から連絡があったそうだ。しかしすぐに、彼のお母さんの弟は95年の神戸の震災で亡くなったという話もしてくれた。神戸に出稼ぎに来ていた親戚が被災した。そして彼ら家族はその時、福建省にいた。そして今また、大地震の渦中にはいない。彼らはそれを決してラッキーだとは受け止めていない。今をがむしゃらに生きる、そんな就業意欲の高い中国人である。

既に2人がいる、狭いカウンターに座っていた。隣の男の食べ方が嫌だった。口から音を立てる。肘をつく。器を持つのではなく置いて、顔を近付けてズルズル食す。その男の帰り際に見た茶碗の、ご飯粒の残し方がガサツで見苦しかった。若いのか、そうでないのか判らない風貌ではあったが、一点豪華主義らしきヴィトンの財布から支払いをした。急に偽善者めいたことなど言いたくはないが、環境や異常気象、自然の猛威を身近に感じていると、ナンだか無性に腹が立った。

「当たり前の事」の解釈に歪みが生じている。
地球環境もさる事ながら、周囲の生活環境は腐敗の一途を辿る。

G8などと言っても、この国はモラル先進国ではないのだ。


※今日のヒトコト
【文字を書く事が非常に少なくなった昨今、それでも僕は濃い目の鉛筆やサインペンで書きなぐることを止めない 手で書く事をしないクリエイターは、完結するデザインをするものだ  手の癖で書くという行為は、「そこから始まるデザイン」の最初の段階で必須なのである

※志賀氏的伝言板
仙台でも僕のポスターよろしくお願いします!


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