www.bar-shiga.com
■ 中毒性日記 2008
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
ホーム >>>
4/06「『味を占める』を追い求める人々」 バックナンバー >>>
土曜の店。一度日本を出ると3ヶ月は優に超える期間、世界中に向けての荷下ろし仕事に向かう、船乗りNクンが来ていた。仕事だからそれなりに大変な苦労はあるのだろうが、そうは思っても世界を飛び回る(と言うか、ゆっくりと航行する)彼は羨ましく思う。飛行機ならマイレージが凄い事になりそうだが、そういった小さい日本のビジネスマン的発想など彼にはない。ちっぽけな日本の現状に憂いでいる感覚がある分、僕と近い感じがして心地いい会話ができる。

今は神戸に住んでいるが、彼は三重の出身である。僕もリゾートホテル時代に数年いたが、三重の人だったら誰でも知っているという話を初めて聞いた。

あの赤福がずっと、伊勢周辺で売れ残った宝くじを、全て買い取っているらしい。この話は一見、宝くじ振興会を通した慈善的なものに映るが、それで結構何億もの当選金を手にしているそうだ。一連の事件でも暫く自粛していたカタチで復活を飾ったかに見えたが、地元有力者であり、政治的な背景もありそうなこの会社は、まだまだ胡散臭いということなのか。一般人が高額くじを当てようものなら、突然男がハイヒールで生活しろと言われるくらいに、足元がおぼつかなくなる。つまりは、地に足が着いていない状況に、ほとんどが成功者とならないデータもあるそうだが、赤福の場合は増殖を続けた様である。今も再びそれが続く。

「味を占める」という言葉がある。旨味を期待するというアレである。赤福に関して言えば、賞味期限偽装後の再開で、並んで大量購入した人が、オークションなどで売りさばき、多くの利益を得たという事実がある。世の中にはそういった、ずる賢い悪知恵と言うか、考えついてもやろうとするはずのない事を平然とやってのける輩がいるものだ。神戸の震災の時にも、潰れたスーパー、コンビニ強盗や、ATMの機械から現金を盗んだヤツらがいた。海外の天災でよくそういう暴動的なシーンを観たが、日本が平和過ぎたとしても、まさかこんな身近に起こる事だとは誰も思わない。皮肉にも監視カメラなど役立たないあの状況に証拠はないが、前述の突然大金を手にした人々同様、俄成り金の人生は不思議とモロいに違いない。

なぜこんなことを書いたのか。世界から日本を観る船乗りの澄んだ瞳に、どうやら感化されたようである。週末の店は、比較的静かな時間が流れて行った。

本日桜満開、ちょうど見頃の京都に帰る。


※今日のヒトコト
宝くじは、全く買わない

※志賀氏的伝言板
4/26(土)バーテンダーズナイト開催予定


◆この日記に コメント したい方は、神戸加納町 >>> 「BAR志賀」【ブログ版】へ! (HP日記のみ更新・ブログのみの画像もあり!)

◆携帯から見るブログ版! http://bar-shiga.ameblo.jp/


加納町 志賀とはどんなヤツ?
>>>プロフィールとバイオグラフィー(一部)はこちら……

Copyright@Toshiya Shiga. All Rights Reserved.
Send Mail to Shiga