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土曜の夜、店の近くの中華に行くと、FIFA世界ランキング34位の日本と45位のチリとの対戦をゴールデンタイムに流してた。やはりサッカーは羨ましいスポーツだと思う。サッカーをそこまで押し上げた手法を、例えばラグビーや他のスポーツに当てはめたとしても上手く行かない。競技にはそれぞれ特有の魅力や見所があり、大袈裟に言えば競技者の人格らしきタイプまでもが違うのだ。プロモーションは、「人」からのアプローチがいい。
いつも書いているが、中国人家族で営むここの中華店は、いつからか僕の事を家族の様に思ってくれている。過日も、「フッケンショウノカテイリョウリデス」と大根炒飯を頼んだものとは別にくれた。美味しいねと言うと、次の日は定食の白飯の代わりに山盛りでくれた。時にこの店は限度を知らないが、美味いから良しとした。土曜日もまた別の皿に炒め物を出してくれた。「チュウゴクノオイワイゴトニハ、ヨクダサレル」と、蛸を使った珍しい料理だった。中国では蛸や羊は高級品で、日本の様に安価ではない。ゆえに向こうではお祝いの時に用いられるらしいが、日本に来たら安いから「まかない」でよく食べるそうだ。「何かいい事でもあったんだね?」と聞くと「…ヤスイカラ」と言っていた。
原因不明の身体のかぶれや湿疹に、色々メールや書き込みやお声掛けをいただいた。とても有り難い。いやありがとう。なんとなく原因が見えて来たので、暫くは大人しくしていようと思う。年齢、体調、食事、服用する薬。そして生活サイクル。何も考えずに突っ走って来た男が、少し身体を考える様になった。
店に入ると間もなく、電話が鳴った。「大阪の坂井です!」
ヘルメスソース の坂井社長だった。なんと店の前まで来ていると言う。扉を開けるとお一人で、「梅田で会があって、思わず来てしまいました」と、以前より痩せた表情で、でも元気そうな笑顔を見せた。そこから懐かしい話(2004年の4月に工場に突然お邪魔した事や、その後のテレビでの反響等)をし、つい先日の新聞の記事で「ペースを崩さず変わらない味を届ける姿勢」を確認した事を告げると、「色んな人からもっとこうせぇああせぇと言われるけど、ワタシら変え様がありませんし…」と、その昔と同じセリフを坂井さんは言った。相変わらずモノによっては数ヶ月待ちのソースである。しかし事業拡張して待たせない事よりも、同じ味を送り続ける今のままを貫いている。待ってでもまた食べたい、最高のソースである。
その帰りであろう電車から、メールが届いた。
「久しぶりにお会いできて嬉しく思いましたし、互いに変わりなく頑張れてる事に感動もしました 皆様には感謝の気持ちが一杯ありまして、またお会いできるのを楽しみにしておりますので、よろしくお伝え願います」
『皆様』とは、あの日店で「エルメス(ヘルメスの事)ソースはあるんです!」と叫んだラグビー選手ジョージやそこにいたラビット、雑誌の取材でお世話になったブルマウ、それらの事を日記に書いたお陰で色々調べてくれた人達、サイトやヘルメスソースナイト(店でソースに合う食材を持ち寄ってパーティーした)や、10周年のおみやげで手渡した180本を切っ掛けに注文した人々等の事。
いまだに坂井さんは、僕らに感謝してくれている。
感謝しているのは僕達の方だ。 その味とこの関係は、ずっと変わらないのだから。
※今日のヒトコト
【 いや待てよ? 感謝はケンタにだな 】
※志賀氏的伝言板
【 本日大阪です NGK(なんばグランド花月)で中條氏の単独公演だ!! 】
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