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おそらくは、「クリスマス」というキーワードのタイトルブログが大半を占める25日の夜、相変わらず「志賀」にはカップルは来ない。イベントいうモノに縁のない人々かと思えばそうではなく、実は皆それぞれが幸せそうである。ヒトコトで言えば「自立」している人ばかりで、クリスマスに独りでバーに行くのは恥ずかしいなんて思う人種ではない。聖なる夜はいつもと変わらず、普通に明けた。
日曜は、京都から帰った塩屋の駅で無線タクシーを呼び乗り場で待ったが、「お名前をお教えいただけますか？」と運転手に言われた。普通なら「ご予約の志賀さんでしょうか？」と言うところだが、僕じゃないのに「タクシーが来てる、ラッキー！」はいそうですと乗り込むひどいヤツが以前いたらしい。そう言えば10分で来ると言っていたのになかなか来なくて、再度電話した事がある。あの時に、僕の名を語って乗り込んだヤツがいたのだ。ナンともセコい話しである。
最初、そのタクシー運転手が「お名前を」と聞いて来たのは、電話が聞き取れなかったのだと思ってた。確かに僕の名字は間違えられる事が多い。「ヒガさん？」「イシダさん？」とまぁ十中八九聞き返されるので「志賀高原のシガです」と言う様にしている。それが領収書の名前の場合は「滋賀」と書いてしまう人もいるが、なぜに難しい方に間違うのかと呆れてしまう事もある。ひどい時には「コガさん」と「賀」しか合ってないやん的大間違いをする人もいる。
そう言えば先日、あるお医者さんご夫婦が店に来ていた時の話である。奥様は僕より少し年上だがそうは見えないほどの若さと美貌（言い回し死語）の持ち主で、相当のお嬢様育ちが垣間見える。ゆえに、あまり色々を知らない。そうでなくともラグビーの事など詳しくない人は多いが、この奥様にラグビーをお教えしようと試みたら「スクラムの中では何をしているのか？」という質問をされた。スクラムの意味合いとそのポジションについて話そうと思ったが、全く知らない人には興味深い話がいいと思い、「バインド」について話した。
バインドとはその通り、選手それぞれが密着して一つになりスクラムを押すためには欠かせないもので、別名パックとも言われる、如何にも味方との一体感や繋がりを重要視するラグビーならではのモノである。最前列には特に体重のある1〜3番がそれぞれの胴に手を回し、隣の選手のジャージ（ユニフォーム）を握り込み、離れない様にする。背の高い4、5番は同じく互いに堅いバインドをしそれぞれ1と2、2と3の間に顔を突っ込む。スクラムを組むFWの中では足の速い6〜8番はバックロー（第三列ゆえにサードローとも）で、4の左に6番、5の右に7番、4と5の間に8番が首を突っ込む。基本的にはこの様になっている。
こうすると2番以外は、手持ち無沙汰の手がある。特に4と5番が互いをバインドしたら、それぞれの空いた手の行きどころに困る。今はどうやってるのかは定かではないが、僕らの頃のそのポジションは、4番なら左手を1番の股間、5番なら右手を3番の股間を通して、腹と胸の間くらいのジャージを握り込んだ。（4と5番は同じ様に8番からそうされそうなモノだが、バックローは先に離れて攻撃したり、相手にプレッシャーをかけるために、そうしない事が多い）
奥様は「そんな事したら、スクラムからその『股間の手』が離れる時には大変ね」と、どうやら股間を握っていると勘違いしていた。幾ら何でも、それは色んな意味で危険である。中にはウットリしてしまう互いがいて…。違う、そうじゃない。
「『股間を』じゃないですよ 股間から手を通してジャージを掴むんですよぉ！」僕がそう言うと、元お嬢様は顔を赤らめながらまた聞いた。
「で、コガちゃんもそんなのをやってたんでしょ？」
奥様、股間と志賀が繋がってるじゃないか。
※今日のヒトコト
【ある高級料理店の女将に、クリスマスプレゼントとして差し入れをいただいた なぜかその中の一つに高級ソーセージが入っていて、こりゃラッキー、流石高級店と思っていたら、 賞味期限が12月25日当日だった 】
※志賀氏的伝言板
【 大晦日（元日の朝）まで開いてます！ 年始は4日より（予定） 】
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