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■ 中毒性日記 2007
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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夜には小雨が降り出した金曜日。新券両替に中央郵便局、その他元町で買い出しに向かった。元町一番街という、大丸から西に伸びる商店街もそれほどの人はいない。その浜川に位置する中華街、南京町も普段と変わらない。6日から始まった安室奈美恵…失敬(死語)…ルミナリエだが、やはり例年通り、元町駅から三宮へと東に抜けるルート誘導のために、以西はそれほどの人通りを見込めない様である。

ルミナリエは商標を登録した人と、JRのために動いているのだろう。すっかり神戸に対する意味合いが薄れている。17日までやるという日程も、予算・スポンサーの関係や神戸クリスマス商戦を考えての配慮だとしても、いつも書いている様に、閑散期の1月か2月にやるべきである。12月は「地元の人も他府県の人々も来たい神戸」に戻すべきなのだ。でないと、地域密着型店は軒並み大打撃を食らう。もしくは(これもよく書くが)メイン会場の規模を縮小してでも、ルミナリエが始まって間もない数年間の様に、北野坂や新神戸駅前も会場に戻す。やって来る人への導線を分散化し、マチへのシャワー効果を考えられるからである。

さて、金曜日の話。若き天才料理人という人はどこかにいるのだと思うが、店で働く人間に若い人しかいない店はどうにも信用できない。古臭い考えだが、職人という言葉に年齢や経験は必要だと思うし、何よりも「任せられる」「委ねられる」安心感がある。だから基本的にカフェではほとんど食事をしないし、何をウリにしているのか解り難い店には行かない。喫茶店はコーヒーとトーストやサンドイッチ(そういう店はサンドウィッチと書いてある事が多い)、ナポリタンスパゲティー(スパゲッティと書いてある店もある)くらいで充分である。

店主の顔が見えない店が嫌なのだ。だから職人がたくさんいる鮨屋も、ステーキ鉄板焼き屋も、焼き鳥屋もラーメン店も敬遠してしまう。そんな中、元町一番街で買い物を済ませた後、何となく通った路地で偶然に黄色い看板の「双平」を見付けた。もうすぐ開業3年になる洋食店である。

この南北の筋は、栄町に車を停めてよく通る路である。鶴田クンが店主の和食「鶴(ひとこえ)」、その北には穴子棒寿司で有名な「檜垣」がある。ナンとそのすぐ横に「双平」はあった。ブルマウがブログで書いていた事もあるし、和食の料理人からも聞いていた。それが偶然に見付かるとはなかなかの運命であって、お気軽にという黒板も手伝って気軽に入る。カウンターと奥にテーブルの小さな店。

神戸は洋食店が多いが、カレー、オムライス、ハヤシライスは確かに美味しい店がある。フライものには当たり外れがあってコッテリとしたものも多く、年齢も考えて近頃は少々控えめでもあった。しかしハンバーグなどはなくどうやらフライがメインの店。ミンチカツと海老フライの定食を注文する。

猫舌でない事が僕を早食いにさせるのだと思うが、それ以上に旨さは加速した。ご飯が足りない。「お代わりどうぞ」とお母さん(と呼ばせてください)が初めて声を掛けてくれたお陰で、「カレーは食べ切れないかも知れないから…ではトンカツをお願いします」と追加注文。サラダもドカッと乗せてくれる。僕が店の人と仲良くなる一番の方法は、この食べっぷりなのだと思う。

正面に成田一徹さんの切り絵がある事を質問してから、無口だったご夫婦は一転。お客様としてもいらっしゃるそうで、僕は成田さんはもっと評価されるべき人だと言った。その事が嬉しかったのか、更に色々な言葉を聞かせてくれる。

「ウチはトンカツも食べて欲しいねぇ」「本物を仕入れてちゃんと仕事したらええもん出せるから創作の必要ない」「ハンバーグとかはできるけど出せない 待たせるのも嫌だし、肉と『アッサリとした』フライを出したかったから」「職人、プロは少なくなったね 若い者に教える事は立場が危ういと思って、わざと教えない人が増えた 職人は自分の全てを伝え、巣立って行くことを喜んだものなのに」

満腹中枢は胃袋だけでなく心にもあった。この店、また行きますよ。


※今日のヒトコト
次はカツカレー大盛りやな

※志賀氏的伝言板
神戸、コカコーラ戦で弾みを付けろ!!


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