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■ 中毒性日記 2007
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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寒さよりも陽気に、マチを歩きたくなる木曜日。昼には既に大阪にいた。淀屋橋というマチは、レトロなビルが今も尚残っていて、昔、京大出の伯父を訪ねて、住友金属に邪魔をした事がある。仙台支店長、グループ会社の顧問までやった人だから大した伯父なのだが、僕には京大ラグビー部の伯父の方がカッコイイ。2歳になる直前に、京大農学部のグラウンドでボールを持っている写真は今も大切に持っている。それから何らかのカタチで、ラグビーに関われている事を幸せに思う。

市役所、中之島図書館と公会堂。地下鉄御堂筋線を横切る土佐堀川にもレトロな造りの橋が架かる。ドラマや映画でしか見たことがない裁判所というところに初めて出向いた。黄色い枯れ葉が舞い落ちる中、HEROのキムタク気分で颯爽と目的地に向かう。あぁ、あれは検事か。僕の立場は少し、いや全く違う。

離婚訴訟ではない。それなら家庭裁判所である。家裁には交通違反で行った事はあるが、高裁地裁のある裁判所である。と言うか結婚した事がない。では悪い事をしたのか?悪い事をしたヤツは逃げて、僕は受け止めただけだ。それが性格なのか、大きくそびえ立つ大阪地方裁判所の真正面から太陽を背に受けて入って行った。ドラマには身に降り掛かるリアリティがないが、僕はリアリティの中にいた。

裁判官や書記官、司法研修生などもいる中で、初めて法廷という場所に立った。僕よりもっと厄介な事件の被告も、その他数件の原告被告の人々が同じ法廷の傍聴席で順番を待つ。カーテンのないフィッティングルームにいる様な気分で、開けっ広げに淡々と判決が下ってゆくのだ。平成21年に裁判員制度が始まるが、この無機質で事務的な空間に、どれだけ民間人に真っ当な判断ができるのだろう。実際に見るここが、不思議な空間である事は間違いない。

またまた僕の性格上、ドラマの主人公の様に「時間をいただいていいですか?」と裁判官に聞き、少し話す時間をもらった。全く僕と関係のない傍聴席の面々が、よくこんな場で話せるなと言わんばかりに見ていたのかも知れない。しかし僕は話したかった。裁判官は目を見てしっかりと、僕に少しの「情」らしきものを見せた。この出頭を無視してもよかったらしいが、行く事に意味があったと思えた。

意外にあっさりと僕の案件は終わって、来た時と同じ様に正面玄関から外に出た。眩しい太陽が僕を照らし、逆光の中に誰も迎える者などいない中で、そう言えばドラマではここで「勝訴」という紙を持って走るのだななどと思いながら、上を向き胸を張って歩いた。実は勝ち負けではないし、それほど深刻な話でもない。

僕は充分に生き、両の足で立ち、ソクセキをまだまだ残そうとしている。

僕の人生はなかなかどうして、結構楽しいと再認識した。


※今日のヒトコト
【ネットが繋がる大阪駅前のシアトル系カフェで書いていたら、目の前の男もコラムらしきものを書いていた どうやら「ハッスル」プロレスマニアだ  彼らの事を「ハッスラー」と言うらしい  盗み見しました】

※志賀氏的伝言板
6日より17日まで、安室奈美恵…もとい、ルミナリエ開催中らしい


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