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■ 中毒性日記 2007
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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30度を優に超える日中、金曜日。梅雨と台風のダブルパンチ(死語)には閉口したが、この暑さにはスコールでもドッと降ってもらいたいものである。

今思えば95年の大震災は、不幸中の幸いが「冬」だということだった。僕は暫くずっとススの匂いが染み付いた(長田の火事現場を歩き回ったため)ベンチコートを着たままだったが、寒さを防ぎ心地よく包んでくれていた。何日も風呂に入っていない身体でも、さほど気にならなかったものだ。夏の天災は、晴れた日が辛いはずだ。しかし反面、思い切り水のシャワーも浴びることができる。そういう援助もしてるのかな。震災って、遭った本人しか分からない不便があって、選挙を見据えたパフォーマーには理解し得ないことばかりなのだ。教訓を活かせ。

銀行、郵便局に行き、中華街を横切って葉巻を仕入れに出向く。帰りに何かとくれるソコの社長さんがいて、この日も何やら袋に入れてくれた。後で見るとそれは、コイーバ(最高級キューバ・ハバナシガー)のターボライターだった。おそらくはノベルティで、後でコイーバロゴを貼付けたものだが、とてもカッコイイ。男のオモチャ、男のグッズにしびれてしまう。ただフォルムがいいだけでなく、機能性が伴っている。こういうものが似合う男に、僕はなりたい。

店に着くと、近所の中華が表看板を修理していた。ハシゴを掛けて、心配そうに見る店主とその息子。数十メートルも離れていない場所に、同じように大衆中華店がある。歴史は長いが、近くに安価で品数の多い中華ができたお陰で客の取り合いも生まれ、何かと気になっているのだろう。その看板修理をもう一つの中華店主が、身体を半分店に隠しながら見ていた。その姿は哀愁に満ちていた。マチの縮図。

店に初対面の野球選手が来ていた。ポジションはファーストだと言う。「僕は野球に詳しくないのですが…」チームによって首脳陣と合う合わないなど、他のスポーツ同様にそういうことがあるのか、セカンドキャリアについては考えているのかなどを聞こうと思い、僕はそう切り出した。すると彼は、「打って、走った先にある一番最初のベースのポジションです」と、全く野球を知らないレディに話すかの如く、質問の意味を先読みして説明してくれた。僕は彼を応援したくなった。

8月に入るというのに、エンジンが掛からない。何のエンジンかと言うと、それはデザイン案であったり、企画であったり、プライベートであったり。頭のモヤモヤは解決したのに、イメージの爆発的な加速がなかなか沸き上がってこない。「加速」…そう言えばそんな未体験ゾーンの車に乗っていた僕だが、ある程度慣れてしまうともっと高いモノ(単に金額だけでなく、スペックや最新機能搭載マシンなど)を求めるようになった。上昇志向は悪くない。しかしそこにある落とし穴は、「マシンと同化する」ことから「機械任せになる」恐怖だった。アクセルをただ踏めば起こりうる加速とは違い、アナログに近いマニュアルミッションで、少し重めのクラッチを繋ぐとまさに一体となる瞬間がある。僕は今、それに飢えている。

とは言えども、そんな怪物マシンと決別した僕は、操る対象を変えてまた走り続けている。僕のエンジンは、アナログでブルンッと動き出す。煩わしさのない電子制御は無視できないが、それはアナログの儀式の後だ。

そんなわけで週末は、夏のハガキ1000枚の宛名ラベルを貼って一筆を添える。

それで多分、僕のエンジンは、爆発的な加速を導いてくれるはずだ。


※今日のヒトコト
【参院選、期日前投票に行った  「人」は顔に入れ、「党」は期待に入れた

※志賀氏的伝言板
お待たせしている方々 イメージの加速をお待ちください(^_^;)


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