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■ 中毒性日記 2006
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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日曜の朝は店で目を覚ましそのまま芦屋浜でBBQという、宿題絵日記に無理矢理作った夏の想い出のような、典型的休日の過ごし方を実践していた。2日土曜の神戸コレクションに行ったそのままの格好で向かったBBQに、被るキャップも短パンもビーチサンダルも無く、若いフリして「太陽はトモダチだぁ」とはしゃいでいたが、月曜のツケは大きい。あぁ42チャイ、太陽は罪なヤツ。

その夕方からの大阪であったトップリーグ開幕戦には、溜めていた仕事もあったので自宅観戦にした。神戸製鋼Steelersは、前早稲田大学監督、現サントリー監督・清宮氏の注目初参戦をお膳立てしてしまう敗戦を喫す。サントリー現役時代にやられた神戸製鋼に、リベンジを決めた気分なのだろう。清宮氏は、茨田高校出身という関西人の割には、そういった匂いがしない。併せて、彼は酒を飲まないらしい。そんな近さを感じない彼は、憎たらしいキャラクターである。

それは悪い評価でもない。サントリーにはその昔、神戸製鋼側から観れば憎いキャラがいた。後に監督となった永友氏もそう見えたし、先シーズンまで神戸にいた斉藤祐也もそうだった。味方になると頼もしいヤツは、敵になると憎たらしいものである。神戸製鋼で言えば、僕のBB弾仲間ロン・クリブがそうだろう。そういう選手が、そしてそんな首脳陣がいるチームは必然的に強いものだ。

そして月曜日。来年の案件についてのミーティング。事が大きくなればなるほどに、ややこしい政治力や輩が入り交じってくる。頑張れば頑張るほどに、そのフィールドが大きくなるほどに受け止めなければならない税関、有名税のようなものがある。法律内なら仕方がないが、法外なものには屈したくない。悪しき伝統は、連日のニュースのように崩れ去るべきだ。そういうステージに向かうとワクワクする。これが武者震いというものなのか。

店の壁、ブラケット電球が切れた。ロウソクの火のような、少し尖ったカタチをしたシャンデリア球である。家電量販店にはどこにもありそうなものだが、店に入ってしまっては駅前スーパーに戻るのも億劫なものである。カウンターのミニ電球は、加納町の交差点、二宮に渡った小さなマチの電器店にあるからそこを利用するが、あるのかどうかは分からない。氷屋の支払い、レモンとライムの購入といういかにもBAR仕様ルートを思い描いて、その小さなデンキ屋に向かう。

メイン通りから1本入ったその店は、18時過ぎにはもう明かりが消えていて、木の枠に付いたガラスの今にも傾きそうな引き戸がある。閉店か、もう店をやめたのか。暗い店内(と言っても4.5畳もない)の向こうには、畳の部屋に灯りが見える。ガラスの扉を遠慮がちに叩くと、腰のひん曲がった婆さんが申し訳なさそうに、一つ、また一つと蛍光灯を点けてガラガラとガラス戸を開けた。

「この電球って、ありますか?」

「ごめんなさいねぇ 爺さんが外に行ってて分からんのです」

そういう婆さんに僕は狭い店内を見渡して、腰の曲がった婆さんには到底見つかりそうにない、僕の身長の位置にその電球があることに気付いた。

「ありました!これです!」そう言うと婆さんは笑って

「爺さんしか分からんもんね よかった、よかった」と繰り返した。

この電球にはホコリが被ってた。またごめんと頭を下げる婆さんが愛しかった。

こんなに近くのマチに、悲哀というほどの現状がある。それらを守るだなんて大それた事は言えないが、これから創るモノには先日書いた「古きを温める想い」を持って取り組みたいものである。


※今日のヒトコト
電球が切れたら、そこで買え


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