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■ 中毒性日記 2006
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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3日、店であれこれやって朝まで過ごしJR三宮駅へ。午前6時4分の始発快速に飛び乗り、1時間と少し、京都は山科に到着。GW移動のピークの日だとは聞いていたが、こんな早朝にも異様な人の多さ。やはり京都である。

僕が京都にいなくなってから実家のある山科は、階段がエスカレーターに変わり、駅前にはスタバ、ミスド、ロッテリア、大丸もブライトンホテルもできたけれど、そのすべてがコンパクトであるところが、抜けきらない田舎臭さ・山科たる所以を感じてしまう。この都会とは言えない街に、僕の家族はいる。

実家に戻って1時間半ほどの仮眠を取ると、弟がテレビを見ていた。相変わらず無愛想ではあるが、この日記で過去に書いたお陰で、周りに着実にファンが増えている「原住民顔」である。( 2/4日記「弟の謎」参照

月曜、店に来ていた彼の同僚ナギラくんとユキちゃんの話しによれば、弟は関西圏でトップの成績なんだそうである。この無骨で、人ウケしそうにない風貌の原住民顔に、キャリアカウンセラーという仕事の能力があるとは思えない……。

まさか、火のおこし方とか虫の調理法、下クチビルの長い男前度のトップなのではないか?と勝手に思っている。ちなみに、趣味がコロコロ変わるヤツ(スキューバダイビング→BMX→ロードレーサー“自宅トレーニングマシンと心拍数計付き”→トランペット→ウェイトトレーニング→ラケットボール)の今のブームは「皮底の靴」らしい。木のシューキーパー付きの高価そうな靴が、玄関以外になぜか、寝室にも並べられていた。原住民は、裸足でいいじゃないか。

昼に母親と二人実家を出て、高校の頃に行った旧ラーメン藤・現ビッグラーメンをなぜか食べていた。そして、地下鉄と阪急を乗り継ぎ西京極競技場へ。アルビレックス新潟VS京都パープルサンガの試合を観に行く。二周り歳が違う母と行動するのも、不思議と恥ずかしさなどない。それは、僕よりサンガのサッカー観戦に足を運んでいる母だということもある(わざと時間稼ぎに倒れている選手に対し「シミュレーションやな」と言っていたのは驚いた!)。しかし何よりも、手を引いてもらっていたはずの親が、最近はちゃんと付いてきているか心配になるくらいに小さくなったことを感じているせいだ。

サッカーのできる猿・海ちゃんに用意してもらった最前列、アルビレックス側を陣取る。親子揃って試合まで1時間半あるというのに退屈しなかったのは、五月晴れの空に相まって輝いていた、芝生のフィールドやスタンドを埋める観客、サポーターの統一された応援の壮観に因るものだったんだと思う。
ここでまた、原住民顔弟の母(つまり僕の母)は言った。

「新潟の応援はオリジナリティがあるわ」

「街でも、あの色だったら着れるよね」

書くことは新聞記者だった父似で、運動好きだというところは母似で、モノ創りが好きなのはその父である爺ちゃんの影響が多分にあると思っていたが、どうやら母にはクリエイティブディレクターの素養があったようだ。

リリー・フランキー氏の「東京タワー」のベストセラーで、マザコンへの大いなるカミングアウトが珍しくなくなった昨今である。恥ずかし気もなく言えば、この母に「息子よ、道をそのまま進め」と押された気がした。

子供は親の背中を見て育つ。しかし時を経て、親は物心付いた子の背中を追いかけるようになる。確かに小さくなった親だが、そんな僕の心配を余所に、実は相変わらずその背中を押してくれているのだ。

この日は、僕の『こどもの日』だったんだな。


※今日のヒトコト
GW休日 5/6(土)7(日)のつもり


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