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暖かい木曜日。車のトランクが閉まらぬまま自転車を、自宅から15分ほどの自転車店に運んだ。やはり破裂したのはチューブで、タイヤとリムの間にチューブが挟まったまま空気を入れたことが、その原因だと知った。空気が抜けたこと、チューブが破れたこと、そのどちらもちゃんと確認していれば防げたことだった。これからは指差し呼称だ。一日、暫しの別れである。
神戸に来て14年、初めて市役所に行った。三宮の駅から南にそびえ立つ建造物、表の守衛さんに案内された駐車場所は、正面玄関真ん前である。ちゃんと伝わっていた。エレベーターを上がり、目的のフロアへ。少し物々しいソコはなかなか緊張感のあるハコだったが、年齢なのか経験なのか、もう僕は動じなくなった。
考えてみれば、京都・桃山小学校2年の学芸会演目「ききみみずきん」の爺さん役、3年の機関車役(これでも主役 黒タイツに黒セーター、頭には紙の帽子デコイチ〔D51〕)の時も、それほど緊張しなかった。転校した山科・山階小学校5年の牛尾山で、「港のヨーコヨコハマヨコスカ」をサングラス掛けてキャンプファイヤーで披露したときも、みんなの反応を楽しんでいた。
今でも、人の反応を確かめながら、自己を主張する性格は変わらない。いや、昔より人の話を聞くようになったか。それでも、「出る杭は打たれる」ということを自覚しながら『打たれ続ける杭になる』という言葉を知ったお陰で、僕は突き進んできた。時にノリが「軽い」などと称されることもあるが、薄っぺらいとは思わない。逆に、重いヤツが時折見せる軽さほど、信用できないモノはない。
過日、伊藤剛臣(神戸製鋼Steelers)が「オレ、人に裏切られたと思ったことがないんですよね」と言っていた。色々オカシナ行動をする、ほとんど人の話を聞かないマイペースな男だが、コイツは人の悪口を一切言わない。
「それは、タケが人を信用したことがないからちゃうのん?」
僕が半ば冗談で言ったことだが、「そうかも知れない 最後は自分しか信用できないですから」と言ったヤツに、近い匂いを感じた。自己主張の強い、いや、自己愛に満ちた人間の言葉だ。ある種の、特殊な感性と言っていい。
無論、一人では生きていけないイデオロギーもあるから、誰も信用しないというのは大袈裟な話だ。信頼も尊重もする。愛するモノを守る。それも、自己を確立するのに不可欠なことだと思っている上でのことである。
昨今の詐欺や一連の事件を見る限り、彼等と僕の、人を信用しないという意味合い、その本質が違う。自己愛に満ちているという共通項はあったとしても、僕には心許せる仲間がいるし、お客様もいる。愛されている感覚もある。だから町を、街を愛するがゆえの自己主張は止めないでいられる。
『重いヤツが時折見せる軽さ』、それが世間の歪みを作ってる。そう思うと僕は、その歪みを矯正するために、動く使命に駆られてしまうのだ。
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