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※今日のヒトコト
【本日は、年末ハガキ、1000通送付のため頑張ります！】
目線の高さに大きく光る月。土曜夕方、朝方の大雪が嘘のように晴れ渡っていた。18時20分、お客様と電話で話すと、家族で入場制限90分待ちのルミナリエ渦中にいた。その騒ぎも、22日で終わる。
そう、その大雪は日の出と共に解け始め、一般に休日の土曜朝にはすっかりなくなっていたらしい。お客様は誰も大雪の存在を知らなかった。おかしな生活の僕には、午前5時半から6時の、瞬間大雪警報を浴びせ倒された。粉雪じゃない。岩塩のようにバチバチと音を立てて、ワイパーにガリガリとまとわりつき、ワイパースピードは「強」に近かった。スピードを落とし車間距離を取り、ワタシのワダチではないわだちをソロリソロリと走った。マンションの駐車場に着き車を降りると、シャーベット状の雪がこびり付いていた。暖かさを求めて彷徨う、ボンネット猫に悪いことをした。土曜夕方、中途半端な雪は車が汚れるもんだが、滑り落ちた固い雪は車を綺麗にしてくれた。コーティングのお陰だな。
粉雪と言えば、レミオロメンが歌ってる。ドラマは見てないが、いい唄だ。同じく僕が育てている（早い段階にファンになったという意味 過去に松田聖子など）エルレガーデンもいい。どちらにしても41歳には覚えにくい名前だが、ドリカムをドリンセスカムンセスと思ってないだけまだマシである。でも、ミスターチルドレンという名が、大人なんだか子供なんだか悩んでしまう僕でもある。
髪を切った。それもかなり短く切った。もう、スパイラルもワンレングスもオオカミカット（スーパー死語）もできなくなったが、評判はいい。ライター・ミゾグティーンも、そう言ってくれた。彼女のお母さんには、枝付き干し柿を作る使命を与えている。ただ、商品化は難しいと思う。しかし、短くした途端に大寒波。真冬に、Tシャツ半ズボンの小学生の気分である。
夜の店では、また僕の悪い癖が出た。忘年会の流れで来た、医師とMR、看護婦軍団。楽しく飲んで酔っぱらうのもいいし、フランクミューラーを自慢するのもいいだろう。しかし帰り際、一人の医者は目の前で言った、僕のええ声「ありがとうございました」に反応せず店を出ていった。僕はその彼が出ていくまで、3度耳元で言った。しかし無視である。他の医師もMRも、看護婦さんもみんな「ごちそうさま」と言ってくれた。僕は、店の外に集まるそのお客様達に向かった。
「ちょっとお兄さん、オレ何回もありがとうございましたって言ったよね？奢ってくれた人にごちそうさん言うのは当然やけど、店の人間にそういうこと言えへんかったらアンタ、男としてモテへんで」
僕が言うこともやることも滅茶苦茶だ（看護婦さん達は、酔いが醒めたように直立不動だった）が、その医師も解ってくれたのか、店に戻る僕の背中に「ごちそうさまでした」と頭を下げていた。彼は、モテたかったのか。
こうやって僕は、自分の家のような店を続けてきた。それは10年前も今も変わらない。昔に比べ丸くなったと言われるが、「家」という基本がある限り、会話を交わさずに通り過ぎるお客様がイヤなのだ。もちろん、ゆっくりカウンターで座ることのできない団体ならそれも仕方がない。
しかし最低限、「ありがとうございました」「ごちそうさま」の関係性は譲れない。店が自分の家だと思えば、至極単純なことだ。
あぁ、ややこしくて自分が大好きである。
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