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■ 中毒性日記 2005
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
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※今日のヒトコト
【飴を舐め続ける気持ち全開で、 まだ大きいのに割れた時って虚しい

木曜日、打ち合わせギリギリまで9時間ほど芋虫のように(バスタオル顔にグルグルの厚着で)寝て、なんとか寒気はどこかに行って食欲も出てきた。しかし、ちょっと楽になったらいきなり無理をするのは、子供の頃から変わらない。風邪が流行っているようである。今回は慎重に事を運ぼうかと思う。

一難去ったらまた一難とはよく言ったもので、次から次へと色んな事が起こるものだが、そういった繰り返しが僕を奮い立たせているのは稲庭うどん、もとい、否めない。「稲」しか合ってないやん、それやったら稲川淳二でもええがなという突っ込みも聞こえそうだが、あんな季節労働者(夏場の怪談話に引っ張りだこ 菊水丸みたい)と年がら年中頑張っている稲庭うどんと同列に挙げるのは、うどんに失礼である。生稲晃子は愚の骨頂だ。あぁ僕は、何を書いているのだ。

風邪のせいもあるが、暖房便座に固執しているからか? いや、多分あの日、イヤなものを見たせいだ。それは先日、火曜日のことである。


僕はいつものように車を、店の表通り山手幹線沿いに停車するのだが、祝日前のためかビッシリ縦列駐車である。仕方なく、広い歩道に停めて待機する。携帯でメールチェックなどしていると、頭の後ろでゴトンッと音がした。

すぐドアミラーを覗くと、ナンと人がトランクに突っ伏している。

「えっ?えぇ〜〜!!」

まだ時間は午後8時前である。想像するに酔っぱらいか、知人が驚かせようとしているのか。その一瞬で考えたが、僕はすぐさまドアを開けて、

「ちょっ、ちょっと!!」

と言うと、まさか駐車中に運転手がいるとは思ってなかったらしきその主は顔を上げた。ナンと女性(50歳代?オバサンである)で、思いっ切り泣いていた。僕のトランクにうつ伏せに涙を流していたのだった。

「ウェウォウェ〜ン(多分すいません)」

そう嗚咽しながらその女性は、今度はすぐ近くにある電信柱に、蝉のように、鬼ごっこの鬼のようにもたれ掛かり更に泣き出したのだった。

その少し先に、紙袋を持った初老の男がトボトボといた。男はどうやら、女性の連れ合いだ。そのゆっくりとした足取りは、泣く女を慰めることもなく、いや、慰める状況ではなくただ歩を緩めるしか術はなかったのである。

この直前に、おそらく彼らには別れ話があったのだ。双方に家庭があるのか、再婚を前提の付き合いだったのか、そんなことは解らない。しかし体裁も周囲の状況も関係無しにオロオロと崩れるように泣き伏してしまう光景は、往々にして深刻である男女の問題を映し出す。これは別れだ。別れの時だ。

しばらく僕は、車の中からその二人を眺めていた。加納町の歩道橋をゆっくりと上がってゆく男、それを泣き場所を変えながら進む女。欄干に付き伏した女に寄り添うこともなく、二人は距離を置いて三宮の駅に向かって行った。



一本の、昭和の映画、その懐かしいエピローグを観るようだった。

しかし僕が監督ならば、TVRのトランクで泣かせる演出は、断固カットだ。


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