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※今日のヒトコト【多分 「切羽詰まった感」 が好きなんだ】
体育の日も火曜日も生憎の雨模様だった。
金木犀の木々、その香りを際だたせる雨である。
そうそう。その祭日、まず観ない時代劇（おそらく、必殺シリーズ以来に）「水戸黄門（特番）」をチェックした。吉本新喜劇、中條氏と川畑クンが出ているのをちゃんと観ましたわ。内容は飛び飛びに観たのでさっぱり解らなかったが、印籠を出すところと、由美かおるの入浴シーンだけはしっかりと観た。
そして火曜日、車で元町に向かう途中で、「生コン・合成」とテールに書かれたトレーラーを見た瞬間に『合コン』を想像してしまった僕は、そういったものに飢えているのだろうか。レイザーラモンHGをプロデュースしている吉本の偉いさん、僕と同級・新田が、「コンパに呼ぶわ」と言ってからもう3年くらい経つし、「志賀さんに合う女性がいるからぜひ紹介したい」とSteelers監督・増保がそう言ってから、もう5年が過ぎている。
彼らを責める気など毛頭無い。幸せや充実度の安定期にいる人間は、他人の幸せなどどうでもよくなるものだ（ちなみに絶頂期には人に優しかったりする）。ただ、『合コン』というものの存在に、ヒトコト申したい気分はある。
見知らぬ男女が、席替えだのゲームだの、子供会かぁっ！三々五々の飲み会ならまだしも、定時開始、定時解散（途中で帰ったりすると「ノリが悪い」とか「抜け駆け」などと言われる）の集団見合い。合コンし過ぎて、前に合コンしたことがあるメンバーに気付かなかったり、彼女の友人とかち合ったり、昔の彼女に出くわしたなんて強者？もいる。コミック漫画的要素が満載である。
そもそも昨今の合コンには「チラリズム（凄い造語）」が欠けている。猫も杓子も、やれ携帯の番号だアドレスだと、簡単に互いの連絡先を交換する。写真撮ったから送るよと、今ではアドレスを手に入れるのも簡単である。驚くべきは、赤外線通信で相互のデータ交換できるのを通り越して、携帯の充電ジャックから、勝手にデータジャック（上手い！）する機械までも存在する。世も末である。
20年くらい前は、写真を撮って「住所を教えて！」と言うと不信感のビンタを食らったものだ。ちなみに「ねぇ彼女、郵便番号教えてよ」というのは一瞬ウケたが、全く意味がなかった。電話番号を教えてというのは、ちょっとした緊張感があった。一人暮らしならまだしも、家族の出る電話はドキドキもんだった。
「もしもし……」
（うわっ！お父さんや あのぉ～、○○子さんいらっしゃいますか？）
「はい、いますけど、どちらさん？」
（あっ！すいません 志賀っていいます）
直接ではないが、「お～い○○子ぉ～～、名前も名乗らへんヤツから電話やぞ」
受話器から聞こえてくる遠い声。“長電話するな”と、またオヤジさんが追い打ちをかける。ホント話すのも、デートの約束も一苦労だった。子機もなかったから、電話ごと部屋に持って入った。いつの時代やねん。
ところが今では、親の目の届かないところで携帯メールはするわ携帯電話はするわで、求めてすぐに返ってこないと不安になる若者が多くなった。アドレスも番号も『やっと手に入れた感』が無いと、希薄な関係を生む。データ数に比例して、友達が多くなったと思い込む怖さが見え隠れする時代でもある。
全ての携帯を、今バカ売れのお爺ちゃんの簡単携帯（着信・発信ボタンがデカくて、電話帳機能が付いてない）にしてしまえ！とさえ思う。
確かに携帯には、お客様や仕事先のデータや知り合いも1000件は入ってるし、移動中に連絡取らないといけないときもあるし、PCメールの転送も見られるし、色んなブログだって見たいし、写真だって送りたい……
ハイハイ、頼ってますよワタクシも。
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