神戸加納町「志賀」でございます。

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■ 中毒性日記 2005



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		※志賀速報！【 10/2 ワインセミナーです >>> 詳細はコチラ】僕と一回りほど歳の違う男性と、金曜夜、いい話をした。彼とは、彼がまだ10代の頃、店の向かいの玉撞き屋で出会った。背は僕より高く手足が長い。イージーライダーのような皮の赤いジャケット、アメリカンタイプのデカイバイクにまたがり、元町に生まれ育ったというこの辺りに多い「道楽息子」だと思った。聞けば中学くらいから玉撞き屋に出入りしていると言うし、僕の実家・京都で言うと河原町で生まれ育ったくらいに、繁華街に近い場所に住む。これはどう見ても、裕福なバカ息子だと思っていた。玉撞き・ビリヤードってのは、ボウリングくらいに性格があからさまに出る。負ければキュー（棒のこと）を叩き付けるヤツもいるし、コンビニに行くフリをして逃げるヤツもいる。彼は自分に厳しいタイプだった。不甲斐ない自分に怒るが、人に当たったりしない。どちらかというとワイワイと楽しみながら撞くヤツで、僕と近かった。ゆえに、すぐに打ち解けていつも楽しく撞いていた。しかし自分の番になるとここ一番の勝負強さは天性のモノで、少し危なっかしい風貌と同じくして、賭玉には鬼気迫る匂いがあった。彼が19の頃の話である。彼が大学を卒業する頃、両親の経営するジャズバーのアルバイトからメインで手伝うようになり、次第に玉撞き屋からは遠退いていった。そして僕の店にも一人で来るようにもなったし、彼女ができては見せられ、結婚披露宴にも招かれた。彼と同じくして、天性の「玉感（勘）」を持っていた彼の兄貴分も、あるバーを任されるという理由で玉撞き屋を去った。同じく三宮に生まれ育った、彼より少し年上の男だった。その男を、彼は「兄ちゃん」と慕い、ある種の憧れを持って見ていたのはよく解った。いつしかその男が僕のことを「アニキ」と呼ぶようになってから、彼は僕のことを「兄貴のアニキ」と思うのが見えたからだ。その彼の兄貴分が、去年突然いなくなった。店を任されていたのにである。人はいなくなると、とやかく言うヤツが増える。少々やばい背景のその話にいい噂はなかったが、少なくとも彼はそんな話を僕にしなかったし、彼が生きてどこかにいるという情報があれば、それは僕らの中ではどうでもいい話だった。そして2児の父となった彼は、30歳を迎えた。隣家の不注意で全焼となった家を借金背負って建て直し、その1、2階で店を始めるために、僕にデザインを依頼してきた。ずっと、店を始めるなら僕に、と思ってたらしい。「僕ね、○○兄ちゃんが色々ややこしくなって神戸からいなくなったんって、その店が自分の店やなかったからやと思うんです」金曜、北野坂のカフェで打ち合わせ中に彼はふと、「兄ちゃん」が神戸にいなくなってから初めてその名前を口にした。「志賀さんを、志賀さんの店を見てて僕と同じ想いを感じるし、志賀さんやったらそうやって僕の店を創ってくれると思ったんです」そう聞いて僕は涙が出そうになったが、「兄貴のアニキ」としてはそういうわけにもいかずに、更にいいモノを創ろうという使命感に駆られたのだった。そして遠い空にいるはずの「兄貴」に、この日記が届いて欲しいと書いている。道楽息子はすっかりいい男になったよ。君は今、どうしてる？ ◆この日記にコメントしたい方は、神戸加納町「BAR志賀」>>> 【ブログ版】へ！（HP日記のみ更新・ブログのみの画像もありんす！　あなたの >>> ワンクリックが、志賀の未来を変えるか！？　架空請求はありません、念のため） ◆携帯から見られるブログ版！　http://bar-shiga.ameblo.jp/ ※志賀Design参加！【T-SHIRT PROJECT 3作品（SUNTORY・Yakult・Steelers）公開中！ >>> many thanks from KOBE コンテンツへ】 ※ダジャレー男爵・志賀が、ワインセミナー講師だってさ！【ホテルトアロードのワインセミナーは、偶数月第一週日曜に開催されます　詳細とお申し込みは>>>こちらにお願いします】 ※加納町　志賀とはどんなヤツ？【>>>プロフィールとバイオグラフィー（一部）はこちら……】


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