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■ 中毒性日記 2005
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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昨日の日記に書いたように朝方の神戸は零下0.5度、路面が凍っていた。午前4時半、灘の国道で起こった30数台の玉突き事故は全国ニュースにもなった。早く帰ってよかったな。僕の家は路面が凍ると、坂が上れないところにあるから。

その名残は翌日の2月1日にも現れて、指がちぎれるほどの寒さだった。ただ夏とは違って僕の車は、温かいことだけにはメリットがある。ヒーター以外に、異様なほどの熱気がエンジンルームから入ってくるからである。ボンネット野良猫が僕の車で寝ているのを理解した。いつものように快適に、車を三宮に走らせる。

ん?少し焦げ臭いか。いや、これは焦げた匂いではない。小学校の教室にあった、石炭ストーブ上のヤカンから零れた湯が蒸発したときの感じだ。錆が少し混ざって、乾いた香りがする。僕の車はボンネットに2箇所「フィン」が着いている。それはエンジンルームの熱気を逃す為なのだけれど、察するに、冷却水が溢れているとは思えない。それならモクモクと白煙が立ち上るからである。

この匂いは「何か」の水分が、とてつもない熱さの「何か」に当たって一瞬にして蒸発してしまった現象である。車を停めてボンネットを開ける。

エンジンへと続く鉄製触媒が20cmほどの範囲で、鍛冶屋の刀造りのように真っ赤である。驚いちゃったね。思わず違う鉄のコテをそこにあてて、横溝正史ばりに焼き印を付けそうになる(どこに?)。そのまま叩いて公園にありがちなオブジェを作ろうかと思うくらいに、真っ赤っかであった。

結局、水供給のホースに亀裂が走ってたので、すぐに交換してもらった。僕はよく車のことを「彼女」と表現する。愛するモノは奥深く知らなければならないのだ。だからちょっとした変化にも「どうしたんだい」と問いかけてやる。

深夜、シーズンを終えたラグビー選手が男だらけで来ていたが、『ブサイク』は先に帰り、『和製実写版ペプシマン』に「志賀さん、今から飲みに行きましょう」と選手仲間が飲んでいるという家の反対方向・芦屋に誘われそうになって「コイツ、俺の車を足に使うつもりやな」と察した僕は、そいつを『鉄仮面』と『首無し主将』のいる街へと、タクシーに放り込んだ。

この日の車、僕の彼女は、労ってやらないとまたジェラシーで熱くなってしまうからだ。なぜか彼女のような愛車のことは手に取るように解るのに、これが人間となるとそういうことが見えない。マシンはその瞬間に判るが、人はその時には見えないモノだ。愛車くらいに解るなら、僕は独りではないはずだし。


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