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■ 中毒性日記 2004
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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※志賀速報!【店で……やっと半袖、やめました】

千円と五千円札が変わってから、釣銭にどちらを出せばいいのか、変な時期である。旧デザインそれはそれで重宝がられるし、菊人形みたいな樋口一葉や稲垣吾郎みたいな野口英世を出しても喜ばれる。しかし相変わらず、二千円札の存在は煙たがられる。あぁ悲しき、守礼門、紫式部……。

店は静かで、一組の男女がカウンターにいた。その4名をソファに案内する。それは静かに会話するカウンターのお客様への配慮と、内一人の女性がかなり酔っていたせいもあった。しかしその女性が言う。「わたしは、前にこの店に来たことがあるんよ カウンターに座らせてよ」いいバーはカウンターから埋まってゆく。それは僕も知っているが、今はそこに座らせるべきではない。

そうこうしている内にまた違う男女が店に入り、カウンターに座った。それでも、カウンターに座ろうとする女性に、「ソファでお願いします」と僕はもう一度言った。「なんやこの店、アタシ帰るわ!」吐き捨てるようにそう言い残すと女性は、連れの男を従え店を出ていった。「志賀さん、ごめんなぁ」3人を連れてきた僕の知るお客様は、後を追い掛けていった……。

カウンターに彼らを遮り座るカタチになった男女、その女性は京都でブティックを営んでいるそうだ。「その場を取り繕うことを見せたら、本当のお客様はまたやってこないもんですよね」その言葉に、僕は救われた。


深夜、そろそろ店を閉めようかと思っていたところに、老舗レストランのゼネラルマネージャーとサービスマンが来た。内部の様々な問題についての話し合いに僕の店を使うようだ。金曜、昼に飲料メーカーのプレゼンテーションがあるが、僕はこういった話は嫌いではない。途中僕を交えての「サービスとは」「組織とは」「レストランマネージャーの資質とは」などと話し込む。その後は、二人の話に僕は離れて、自分の仕事に就く。

話の端々から、どうやら今のフロアマネージャーに問題があるらしい。で、この日連れてきたサービスマンをマネージャーに昇格させることのようだ。よくこうやって、ホテルの上司が部下と、バーテンの先輩が後輩となどの来店があって、僕に意見を求められてくることがある。人を見る目はあると思う。しかし、適性のジャッジメントはその現場でないと解らないことが多いから非常に難しい。

ただ「飲食サービスに向いている人かどうか」は解る。

サービスが好きなのは勿論、従事するその場所が好きか。
僕の渡した名刺をちゃんと持って帰ったか。
僕に「ごちそうさまでした」と言ったか。
店のトイレを綺麗に使っていたか。(これ、重要です)

その辺は、見事に彼はオーセンティックだった。
ゼネラルマネージャーには、今度会ったときにそう伝えようと思う。


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加納町 志賀とはどんなヤツ?
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