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■ 中毒性日記 2004
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
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火曜日の夕方、垂水の自宅近くに行列が出来ていた。駐車場は満車という警備員の表示、何やらこの辺りには似つかわしくない瀟洒な建物入口に行列は続く。その白い建物はどうやらケーキ屋とカフェらしい。おそらく朝に新聞広告をうったのだろう。大々的なオープニングフェアといったところか。

行列は二つの効果を生む。マーケティング・ストラテジーであるところの一つは『行列に並びたい効果』、そして『行列が出来る店なのだという視覚効果』である。中には広告などを見ずに「いやぁ〜、行列出来てるやんあの店、とりあえず並んどきましょ奥さん」っていうオバサマ方も多い。しかもそのオバチャンは一旦行列に並び、「ちょっと前まで行ってきますから、ココ取っといてね」と直前の見知らぬ人に言い放ち最前列まで行き、従業員に「何がどう目玉なん?」と省略したら理解不能な言葉で聞いてから、そのメリットによっては行列に戻る。

『視覚効果』は、車など通りすがりの認識に訴えかける。心理的に「行列が出来る店なら間違いない、今度行きましょう」となるわけだ。僕は行列を避ける人種でもあるから、そういったモノに関しては興味はない(USJでも誰も並ばないアトラクションがなぜそうなのかを見る方が楽しい)が、落ち着いた頃にその店には行ってみたい。近所の和多田を誘って、ラブラブデートでもするか。

ココ神戸ではケーキ産業は寡占かも知れないが(所謂資本力の厚さで言うと)、ケーキ個店は多占である。実はこの店を見て気になったのは、そのすぐ通り沿いにある、昔からのケーキ店のことだ。その店はおそらくそこにしかない地元密着で、古くからその場所で愛されて来たんだと思う。甘いものをほとんど食べない僕だが、震災後すぐに無料で水を提供しケーキを格安で売ってくれていたその店が嬉しくて、周りの人にテイクアウトした店だった。しかし火曜日、人がいなくてナンだか霞んで見えた。同じ時間、そこにはお客様の姿がなかった。

もちろんそこの経営者、パティシエがどう思っているかは解らない。今で充分に満足、一時のお客さんより、ずっと来てくれるお客様だと思っているのかも知れない。例えば過去にボランティアをした、凄い業績だった、ヒット商品を作った、などと実はそんなところに意味があるんじゃなくて(それは「今」の人には関係ないから)、継続性と、前回を上回り続ける必要性はないけれど『裏切らない・質を落とさないモノを創り続ける』ことなんだと偉そうに思う。わざわざそこに行って持ち帰る・食べるってそういうことでしょ。

対極に、色んなヒントは隠されている。
そんなわけで、その両店の今後を見ていたい。
後日談は、またいつか。


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