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■ 中毒性日記 2004
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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※志賀速報!【8/7で「志賀」9周年! 何もしませんが】

日曜日深夜、ホテルのテレビではスポーツニュースが始まっている。出てくるわけがないのに、一瞬画面に見入ってしまう。今はそんな充実感がある。

東京ヴェルディとのフレンドリーマッチ。来日中、スター集団レアル・マドリード、MVPのルイス・フィーゴは明治アーモンド一年分をもらってた。そんな、どう処分していいのか分からない代物よりも、日曜日、僕等が得たものは大きかった。涙は出ないけれど、今頃になって僕は感動を噛みしめている。

ワインセミナーが終わり、そのホテルで部屋を取ってもらって3時間ほど仮眠した。ゆらゆらと起きあがる、そしてPCを開く。喉が痛い。疲れか、いや、声を出しすぎたせいだろう。ワインセミナーで?それは違う。

ただでさえ、ワインや料理について語らない(語れない)僕なのだが、「君はなんで講師席にいるのだ?」くらいに、異様に日焼けした身体で黙々と食し飲んでいた。話すことと言えば、ヘルメスソースの話くらいだった(これ重要)。そこで声が嗄れるわけなどなかった。一時間しか寝ていない状況で、日曜朝から「どろんこバレー」の会場にいたせいだ。台風が去って、去年と同じ暑い日差しに体力が消耗していたのだ。しかし心地よい。爽快だ。

理解した上でトレーニングをすれば、翌日の身体の痛さは心地いいものだ。義務でもなく、やらされたわけでもなく僕はそのフィールドで声を出していたし、まず同じ土俵でプレーすることのない世代を越えたメンバーと共に、思い切り楽しめた。だからその代償は、さして問題ではない。悔しい思いをした昨年(>>>03/08/04日記参照)とはまた違った、応援してくれた知人達との一体感、上手く表現できないけれども「カタチに見える解りやすい達成感」を覚えた。

6人編成の前衛はヴィッセル神戸・和多田充寿、神戸製鋼Steelers・苑田右二、斉藤祐也、後衛は南條賢太、平尾剛史、そして僕。経験者は僕と南條だけだったから最初は戸惑いもあったが、そこはプロスポーツ選手、順応性は高い。そして何よりも、皆本気だった。94チームエントリーを勝ち進み、気が付けばブロック優勝。決勝トーナメントを迎えることになった。

途中トラブルがあった。試合の間延びした空き時間、チーム全体に疲れが見え始めた。一緒にエントリーしたルシェル・ブルーの方々が用意してくれたシートやテントで休憩をしたが、ドロの塊がまともに目に入った平尾、コンタクトの目がかなり充血し目が開けられない。そして苑田も、足の裏を切った。和多田も手術した膝の怪我を抱えてる。一応キャプテンの僕に判断が委ねられ、リタイアの言葉が頭にちらついた。正直、ワインセミナーの時間も気になっていた。

「次で勝って、棄権を申し入れよう」そう言った僕に、みんなはなんとなく頷いた。苑田は絆創膏を何重にも貼り、和多田もなんだかんだ言いながらも最後の試合を迎える。平尾の代わりに、試合を終えたルシェル、ラビット吉川を助っ人に試合が始まって、その堅実なプレーにも助けられ(意外に器用なうさぎちゃんだ)接戦の末に勝つことが出来た。試合の度に汚れた身体を洗い流す。途中本部に勝ちを報告し、全員でトーナメント表を見た。なんと僕等のチームは、ベスト4、次は準決勝だった。あと2回勝てば、94チームの頂点に立つのだ。

「こうなったら、行くとこまで行きましょう」みんなの気持ちは同じだった。準決勝、平尾が「出ます!」と復帰した。プロフェッショナル。フィールドに出て、勝ち負けが懸かるとその変わり様は凄い。上が見えるとその意識は、僕等の想像以上に強いのだ。いつもヤツらは弟だと思ってる。でもこの日、普段の舞台は違えども、こいつらは仲間なんだと感じた。

そして……残念ながら僕等は、今まで3度(今年は第6回)の優勝経験のあるチームに接戦の末破れた。ずっとストライクを取ってきてガーター、ずっとパーで回ってきてOB。タガが外れた、皆そんな気分だったんだと思う。3位決定戦は辞退すると本部に告げて、今年の夏の一大イベントは幕を閉じた。

僕はいつも、ヤツらを前にしても気の利いたお礼の言葉なんて言わないし、応援してくれた方々にも、喜びを露わにはしなかった。しかし、僕はプレー中も後も心底嬉しかった。現役の彼らと、酒を飲む以外に同じ感動を共有することなどほとんどない。普段サポーターからの応援を背に受ける彼らに混じり、慣れない声援がとてつもなく嬉しかった。今ここでお礼を言いたい。ありがとう。

月曜午前3時半、ホテルの部屋でPCの幾つかの作業とこの日記を書き終えて、僕はまた眠りに就くことにした。泣けるほどの感動を、胸一杯に抱えて。


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加納町 志賀とはどんなヤツ?
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