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■ 中毒性日記 2004
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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多分店始まって以来のことだ。カウンターに一人で来たお客様が5組いた。それぞれがそれぞれに、放ったらかしでもイイ過ごし方を知る方々で良かった。

夕方六甲に用事があって、久々に三宮より東に車を走らせる。前のイカツイ、今にも飛んでいきそうな羽根を付けた車のリアウインドウには「六甲猿軍団」と書いてある。「けっこう仮面」級に上手いが、僕の車には貼らない。

人に持っていくために、熊本産・豆腐の味噌漬けと徳島の地鶏卵を買う。素敵な店には素敵なアテや、こだわりの逸品がある。僕はそこでシークヮーサーの原液を手に入れた。そして更に車は東へ。高羽という場所のすぐ近くにある「リベルテ」、大学ラグビー同期・杉田大のやってるピザ屋に行く。

まだ夕方の営業前17時、仕込みで忙しい時間に顔を出す。いつもの人なつっこい顔で「一日で唯一忙しい時間やねん コーヒーでも飲んで行きぃな」と笑う。コイツは本当に楽しそうに働いている。いや、働いてるんじゃない。光ってる。

柱には幾つかの写真に紛れて、体育大時代の同期が家族でその店で写ってたり、僕の写真もある(僕はひとり……ププ)。誰もいない店で二人、色々話す。 彼は最近イタリアに行ってきたらしい。本場の「今」を見に行ったわけだ。「ローマ、ナポリにピザ屋が多いって言うやん 行ってみたら想像以上に多いねん」日本のコンビニ級に密集しているらしい。「でも観光名所から離れたとこ、何軒かに行ったら、なんかごっつぅ楽しかってん」また、人なつっこく笑う。

一人でその店に入って注文をする。ところが異様に待たされる。周りでは訳の解らないイタリア語が飛び交っている。その間彼は、メニューや内装、その店にいる人々・お客様や店のスタッフを観ていた。それはそれで楽しかった。やっと出てきたピザもパスタも「これでもか!」ほどのボリュームである。多分、日本だったら「何人分?」って敬遠されがちの量だ。正直驚いた。

でもそれを出した店の給仕係りの「うまいぞ!食べてみろ!」と言う、そのイタリア語を彼は理解できた。これだけ待たせて、何を言うである。で、食べてみた。めちゃくちゃ旨い。アッと言う間にたいらげた。「ほぉ〜ら、旨かっただろ」とそのイタリア人は笑いながらその皿を下げていった。

もちろんココ日本で同じポーションでは出せないし、そのやり方は難しい。色々食べたい日本人は確かに多いのも否定できない。ただ、働いている人間も、そこで過ごす人間も、皆心から笑ってた。「粗茶ですが」の不思議な謙虚さを持つ日本人なら「お待たせしました」が先にあるのに対し、絶対的な自信を持って料理を出すイタリア人の気質の中に「待たせてもそれに見合う旨いモノを出すよ」と笑う彼らに、食の原点を知らされた気がする……と彼は教えてくれた。

さっき買った地鶏卵を彼にお裾分け(死語)しようと駐車場まで行って戻ると、夜の営業17時半前に女性が二人店の前に立っていた。「どうぞ、お入りください!」と嬉しそうに笑った彼が、以前ここに来た時より一層笑顔に見えた。

日本人の彼は、「うまいぞ!食べてみろ!」の笑顔を持ち帰ってきたようだ。


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加納町 志賀とはどんなヤツ?
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