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■ 中毒性日記 2004
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
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※ここだけ志賀情報
【『GW最終日5/5休みます】

3日、GWの中日とでも言うのか、他府県の車は多そうだが裏道には少ない。ウイングスタジアム前のライトバンカフェでコーヒー豆を入手して車をまた走らせる。16時45分に「焼いといて」と電話を掛けて、なんとか間に合った。

生田川のお好み焼き屋は、グルグル頭の中が回っているとき、息苦しいときに行っている。二日前にも行ってたな。ココは子供の時の「何か」に似ているのだが、その何かが見つからなくて、探してるんだと思う。僕のトラウマのような、でも一生見つからない、つまりは通い続けるのだろうな。

営業時間17時までのその店に到着すると、その横でソイツをジッと見ている子供の顔より大きい、モダン焼きが鉄板に乗っている。時間も時間だからまとめて「モダン焼き(大)チャンポン入り」とした。どこが発祥で、何がモダンなのかは知らないが、焼きそばとお好み焼きを合わせたコイツは、焼きそば2玉入っていて具が色々「チャンポン」してある。チャンポン、長崎か?フルーツポンチほどに変な言葉だな。とにかく直径25cmの僕の獲物は、テイクアウトお好み焼き4枚の横に別物のようにデンッと構えてて、焼き上がりを待つ家族の失笑を買っていた。「誰が食べるのん?」……一人で頬張る僕を、口を開けて見てた。

店のオバサンと二人きりになった。そうなるとお茶を出してくれたり、甘いものを出してくれたりとオカアサンになる。「昨日もね、閉店間際に知らないオジサンが5、6人で入ってきたわよぉ ビールないか?って言われたけど、ありませんって案内したのよ(この店はドリンク持ち込み可 それは言わなかったそうだ) 知ってる人やったらいいけど、そのまま2時間もおられたらかなわんでしょぉ だからそう言ったんだけど、帰り際『嫌われてたな』ってポツって言って帰ったわよぉ その通りなんやけどね」とオカアサンは笑う。

僕も初めてのお客様には、少し横柄なほどに自分を隠す。よく知るまでの警戒心と言うか、そうやって関係をつくってゆくのはどんな世界でも同じなのだと思っている。が、どうやら飲食の「客と店」側の理屈ってのは、少し違うように認識されている。初めて来てギャグを連発する人や、「たくさんお客を連れてくるわ」「宣伝してあげるわ」と言うことが、フレンドリーな関係を生むなどと勘違いするのだ。そんな人と仲良くなろうものなら、そのうち店に対し意見してくるようになる。もしくは、他の場所で「あの店はこうした方がいい」などとオーナーのようなことを口にし始める。そういう人に限って「俺、あそこの人と仲がいいねん」と宣うもんである。チャンチャラオカシイわ。

でもそんなに会話をしなくても気になる人はいるし、「縁」はどれだけ会話が多いかではなくて、何を感じたか、だけだ。

「私ね、志賀さんが最初に一人で来てた頃、気になってたのよぉ
なんかこの人違うなってオーラを感じてたのよぉ」

口説かれてたわけじゃないが、僕もココに同じ匂いがしてた。

子供の頃の「何か」はその薫りに近い様に思う。


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