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■ 中毒性日記 2004
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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※ココだけの志賀速報!【夕方から大阪に、久々出没予定!

28日土曜日、前夜祭に続きやたら最近書いている「KOBE COLLECTION 2004 S/S」を観てきた。行きは電車を乗り継いで行ったが、ギャル香で一杯の六甲ライナー車内はオヤジ臭よりはイイが、トイレにセボンより辛かった。

合流したモデル仲間達(僕がモデルというわけでなく)のお陰で、なかなか貴重な体験が出来た。楽屋控え室、舞台裏など裏方の動き回る様子を見た。「ほぉ〜、モデルさんはああやってキュー出しされるのね」ズラッと並んだ、ステージに立つ前の若いモデル達の、空気・緊張感が見える姿も新鮮だった。

出番待ちの女の子が、その舞台袖でウォーキングの復習をしている。少し緊張しているようだ。壁まで行って列に戻ってきた時、スタイリストの男性と目が合った。男性は2、3度頷き「OK、大丈夫」と目配せしたのだろう。彼女はニコッと安堵した。ちょっとしたドラマを観るように、イイ時間が過ぎていった。

翻って観客席。15時半の部から観た倖田來未のライブはなぜか盛り上がらず、同じ京都出身の僕としてはチョイと可哀想に思う。スタイル良くって歌も踊りも上手いのにね。会場に来た女の子の求めてるモノは違うようである。

26日の神戸新聞と三宮の○I○I(丸井)にあるパンフにも書いたが、彼女達はコレクションを見に行って、何を持ち帰るのだろうか。「長谷川理恵カワイカッタ」「サンプルもらえた」「読者モデルと会えた」だけなら、京都八瀬遊園で出会ったウルトラセブンを喜んだ、小学生の僕と変わらんのではないかと思う。(今でも実家にサイン色紙がある 物心ついて、そのカタカナに「セブンって日本人やったんか!」と愕然となった 中に入ってた人の字は上手かった)

非常に難しい問題は、モデルと我々(微妙死語・吾輩に近い)、俳優と僕等は体型や姿勢がテンで話にならない(死語)くらいに月スポ(月曜スポーツNewsでない 月とスッポンの略)であることだ。タイガーウッズのドライバーを買えば、いつも300ヤード超のティーショットを打てると思うオヤジみたいになってはイケナイのだ。着こなすということは、自分を知るっちゅうことやな。

まっ、それを知るために相変わらず僕も生きてる、探してる。
要するに、知ろうとすることが大切であると言いたいのだ。

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【付録 神戸新聞・COLLECTION・神戸MARUIパンフ掲載原文】

「神戸はオシャレな街だ」と言う人がいるが、
チャンチャラ(死語)おかしな話である。

京都で生まれたと言うと「いいところですよね」と返される。「アンタ、俺の家見たんか」と思うし「腹でナニ考えてるかわからん」という所謂「ぶぶ漬け」理論や「一見さんお断り」説も神戸に住んでからぶつけられてきた。しかし京都が全て「イイとこ」で、人が全員そうならば都は機能しない。つまり神戸がみんなお洒落なら、150万人総「魅惑の変身」である。そんな街はオシャレならずオサルだ。何が個性かなんて見つかりもしない。

神戸で服を買うことがお洒落だと思うのはとても怖い。神戸製鋼ラグビー部に入って努力をしない選手のようなものである。ブランドを手にして満足すれば、服に着られて、着こなし・振る舞いを知る術もない。

昨年、僕は知人に「KOBE COLLECTION」の招待を受け、ステージ横でカブリツキで観させてもらった。会場にはカワイイ女性が多数いたが、皆同じに見えた。ショー終了後「彼女達、もっと自信を持ったらいいのに」とモデルも言っていた。ココにくることだけが「良し」なのか。

僕の店では、省略して話す女性に出会うことがある。「アタシ、ヨギパ」…ヨギーリキュールをパイナップルジュースで割るということだが、どこの部族やお前は!である。正しく心地よい響きの対話は、崩れてきた。

そんな中、日常会話で成立するケースもある。「パリコレ」はデザイナーやモデルの憧れのステイタスを与えた。公用語となった時をメジャーと言うのだろう。「キムタク」だって大概ヘンなネーミングなのに、認知されれば勝ち(価値)となった。「シンコレ」か「コウコレ」か分からんが「神コレ」と言われると本物だ。

神戸にいて満足するのではなく、イベントに行ってモデルを見たことを想い出にするのでもなく、ソコに転がっている何かを得ると、着られるのでなく「着こなす」人になれる。若い子が芥川賞を取ったのを読まずに拒否すれば、僕もただのオヤジだ。知識で語ってしまう人々が多い今、見てから文句を言いたい。若者も捨てたもんじゃないかも知れない。

もちろん、僕等も捨てられちゃかなわない。
この目で「神コレ」を確かめようと思ってる。


※僕を選び脚色・校正しなかった神戸新聞桑田さんと、
その製作に関わった人々に感謝します


※ダジャレー男爵の「志賀オシャレ『死語』
【今なら、そのパンフは神戸MARUIにある 僕の顔を知らない人はそれで見て下さいな でもそれではただの『頑固一徹オヤジ』っぽい なんせ文章はそのまま僕だが、ライターさんが付けたタイトル(僕がお願いして“Master's eye〜こなしてこそ「神戸な女性」やと思うわ”に変更)が「OYAJI column〜ちょっとそこのお嬢さん、私の話を聞いとくれ」やったもんやから、びっくらこいた 僕は一度だって「聞いてくれ」というスタンスを取ったことはないからねぇ】

加納町 志賀とはどんなヤツ?
>>>プロフィールとバイオグラフィー(一部)はこちら……

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