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■ 中毒性日記 2003
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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なんと大阪では30度を超える真夏日である。と言いながら、毎年そんなことを言っている感じがする。このままいくと真夏には40度を超えるのではないか、と言いながらそうなった例しはない。僕は日焼けが始まった。クルーザーで沖に出て、マリンジェットを降ろし、鮫と並ぶ海のギャングのような海水浴客の邪魔をするマナーの悪い奴らとは違うマリンスポーツを楽しむ……ので焼けたワケじゃない。家のバルコニーで本を読んでたら勝手に焼けた。

水曜の店には、一人で来た男性のお客様が3人並ぶという珍しい光景があった(昔付き合っていた女性が偶然カウンターに3人座ったときには、妙な空気だったなぁ……)。もちろん放ったらかしでも、空気を存分に楽しめる方々だから心配はなかった。それには理由がある。

お一人は四国に転勤になって3年、製薬会社のSくん、そして球団職員として手腕を振るうIくん、もうお一人は先日来たばかりで再び訪ねて来られたお医者様・Y氏である。いつも書くように、僕はその日みんなと話が出来なければこの店の意味はないと思っている。それぞれ、少しずつではあったが話が出来た。当然、物理的に同時に話すのは可笑しいし、僕の店はカウンターのお客様が誰とでも仲良くなれるという「街ノリ」な店ではない。よって、適度に話をした。

お客様によっては「せっかく志賀さんと話しに来たのに」とヘソを曲げ(死語だ)そうな人もいそうなもんだが、その辺は空気の読めるお客様に囲まれていて助かっている。一人が仕事の行き詰まりを話したならば、僕は経験で話す。決して「こうであるべきだ」とは言わない。自分の働く業界以外からヒントや気付きをもらうことを知っている人なら、それはそれぞれで解釈すればいい。納得できるところや、知恵になりそうな言葉を記憶に取り入れれば済むことである。

どこかで書いたかも知れないが、僕は目の前のお客様と話すときに(元来声が大きいこともあるのだが)皆に聞こえているだろうと分かっていて話すことが多々ある。大きな声では言えない話など、ココには滅多にない。前述の「付き合ってた女性」が3人揃ったときのことぐらいだ。

この日来ていたその3名の男性達には、それぞれの内容を聞いていて欲しい話もあった。おそらく、いや、聞いていたに違いない。それは自分に直接投げかけられたモノではなかったとしても、自分の仕事には関係のない話だとしても、翻って自分に取り込む力・考える力があるお客様だと思うから、僕は確信犯的にハッキリした声で話していた。それぞれが各々の想いで帰ってくれたと思う。

マニュアル本やサクセス本を鵜呑みにする人種ではなく、咀嚼反芻出来る、そんなお客様がカウンターにいてくれるのは、店主冥利に尽きる話である。


※本日の志賀・ヒトゴトではないヒトリゴト
【また朝になった バルコニーが呼んでいる……】

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