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■ 中毒性日記 2012
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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4月に入った。月曜の日中は暖かく、過ごしやすい一日であった。

「このウイスキーって、どういうお酒なんですか?」

店でそう聞いてくる若者がいたので、知る限りの知識と、僕が思う感想を伝えた。「へぇー」とその若者は頷き、僕はカウンターのまた違うお客様と話をしていた。チラッとさっきの若者を見れば、何やらスマートホンに触れている。

その子の前に行くとなかなかそこから目を離そうとしないので、仕事かプライベートか、急ぎの用事なのだろうと思った。ほどなくその若者は目をこちらに移し「そうなんですねぇー、へぇー…」とWikipediaの画面を見せた。そこにはさっき僕が勧めたウイスキーについての説明が書いてあった。

そう言えばソイツは以前にも、どこかでキープした酒の値段をネットで調べて「あの店のボトルキープの金額設定はおかしい」と僕に話した事がある。確かに「原価」「仕入れ値」というものは存在し、そこに付加価値を設けるのは店の仕事(「待つ者」としての努力、演出など)だから、思ったより高く感じたりその逆もあったりするのは仕方がないものだが、「家飲み」と同じにされては堪らない。

おっさんだと言われるかも知れないが、近頃の若者は何を信じて、何を求めているのだろうと疑問に思うことがある。自分の目や舌に自信(そういうものは繰り返す経験で養われるものだ)を持たず、画面に微塵の疑いも持たない。

全ての人がそうだというわけじゃないが、彼らは往々にして「自分にも非がある」という前提で話をしない人が多い。そういうタイプは、自分が所属する組織や関わった人のことを良く言わない傾向がある。良いも悪いもそこで学んだはずなのに、それがその環境を出てからのことならば、尚更厄介な人間に映る。

「人は、一人では行きていけない」というイデオロギーがある。ゆえに前述のような振る舞いをしていると、これまでに関わった大切な人々の繋がりが、ブチブチと音を立てて切れてゆく。そしておそらく、その音にも気付かなくなる。

その人に集まる、上っ面の関係性を纏ってしまうからだ。


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※今日のヒトゴトではないヒトコト&ヒトリゴト&ヒメゴト
ちなみに、僕の若者設定は「20〜30歳代前半」のこと

※志賀氏的伝言板
さて新年度 ナンも変わらんけど新年度 】 


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