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■ 中毒性日記 2012
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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連休明けは終日の雨。48歳、僕と変わらない女性シンガーの死でニュースは埋め尽くされた。その惜しまれる死は、ネット上SNSのコメントを見れば解る。理由はどうあれ若過ぎる。そしてその功績のフェードアウトとしては、虚し過ぎた。

雨である。京都に生まれ育ち幾つかの地方にも住んだが、関西、大阪に戻り、そしておよそ20年ほど前に神戸に移り住んだ。そこで知ったことと言えば、この日のように雨が降ると、観光に訪れる人々の過ごす場所は限定されるというものだった。山からの風景は遮断され、海へと出る人も少なくなり、中華街も寂しい。大きな商業施設やテーマパークが存在せず(牧場やワイン城、フルーツフラワーパークはあるけれど)地下街も充実していない(正確に言うと、相互のリンクに乏しい)神戸にとって、雨の似合う場所と言えば旧居留地くらいのものである。悪天候でも都合良く「風情がある」などという言い回しが成立する京都や奈良とは違って、そうした状況でも「足を運びたくなる」施設が少ない。雨を想定したランドマーク、待ち合わせ場所なども、多くの人が往来するマチには必須条件だ。

神戸というブランド力のありそうな地名は、内と外での捉え方が全く違う。長きに渡りこうした「知名度」を持っていると、内にずっといる人はその域を出ない恐さに気付かなくなってしまうものだ。いい評価をされることに慣れてしまうと、マチに来て欲しいと願うばかりで「自身を磨く」ということも忘れがちになる。それでは、せっかくやって来てくれる人々がネガティブな印象を外に伝えてしまう。

神戸を愛すという気持ちの人が、その場所を出て外から神戸を想っているというケースもある。料理人、芸能人、スポーツ選手、DJなど。それを「神戸を忘れたんじゃないか」という人もいるが、その真意は、今は伝わらないかも知れない。ただし、そうした外からの意見を取り入れないマチに、デザインの未来はない。

神戸に住んでいて時折思うのは、「あのパーティーには出ていたのに、こっちには来ない」だとか「あの店ばかり行っている」などと言う人が結構いるところだ。持ちつ持たれつという言葉ならいいが、恩着せがましい人ほどにジェラシーが先に立つ。しかしそんなことはどうでもいい話だ。その人にも都合があるし、付き合いもある。確かにどこにでも顔を出したがる人も多いが、「行きたいから行っている」ただそれだけの理由もある。要するに、「行きたくなる」場所を創ればいい。

外から観た知名度に於いては、確かに神戸は人気がありそうなマチに思える。しかしながら、「人気がない」という言葉は「にんきがない」そして「ひとけがない」とも読める。周囲の評判とは裏腹に、人気の少ないマチを感じたりもする。

今の神戸に、ひとけの集う場所をデザインしたい。


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※今日のヒトゴトではないヒトコト&ヒトリゴト&ヒメゴト
【 近頃、更新頻度が少なくなったブログ日記だが、久々に書くと長文になってしまうねぇ  活字に渇望しているのかも  やはりたまに書かないとね 】

※志賀氏的伝言板
目指すところは、「マチにケイゾクとジェラシーを」です 】 


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