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近頃雪が降らなくなったので、ホワイトクリスマスという感じではないが、イブ、そしてクリスマスと寒いようである。金曜土曜といい日だから、マチは「そういう」ノリになるのだろう。僕の店はクリスマスに関係なく、いつものようにただ加納町に灯りを点す。サンタの格好はしない。トナカイのかぶり物はするかも。
twitterでフォローしている子のつぶやきを見ると、僕の育った山科にいたようだ。「山科って便利そうですねぇ〜大丸あったり諸々」とのことだが、それは最近の事である。僕がそこに越した35年ほど前の昔は、ホント何もなかった。あるものと言えば田んぼと山科MK他数件のボウリング場と、カネボウの紡績工場跡に建てられた、僕の実家のあるマンション群だけだった。その昔山科は、京都市東山区山科という地名で、東山三十六峰の付け足しみたいな地域だった。その後新興住宅地が増えて人も多く移り住み山科区となったが、盆地の中にある市内とは別の扱いを受けることも多く、滋賀県の一部だと揶揄されることも多かった。
しかし今では、確かに便利な場所になった。JRなら京都駅から一駅（次は大津）で新快速も停まり、地下鉄も連絡がある。僕の住む頃は京阪電車京津線が路面を2両で走っていたがその路線が地下鉄になって、二条や北大路、京都駅方面にも延びた。名物だった市電も含めそういった路面電車は、太秦や嵐山に向かう嵐電（らんでん）くらいしか残っていない。意外と知られていないが、清水寺、祇園や河原町周辺、平安神宮岡崎辺りに車で行こうと思うなら、高速道路は京都「東」ICで降りる方がスムーズである。京都南ICは、東寺、京都駅に向かうにはいいが、相当渋滞している。京都東はまさしく山科で、観光地に抜ける通り道にはいい。
僕の住んでいた場所にはおよそ40年前に公団ができて、少々柄の悪い人や暴力団員がいたりして、京都と滋賀の県境だから逃げやすいとか言われていた。それが今では、駅前に大丸百貨店、ユニクロ、スターバックス、ブライトンホテルまである。しかしその全てがコンパクトなところが、何とも山科である。
駅のすぐ北側にある、ドラマの撮影にも使えそうな坂道のある洛東高校は、近藤正臣、小林薫、多分オセロの中島（山科四ノ宮育ち？）も出身である。僕はそこで2、3学期の教鞭をとったことがあるが、冬休み明けの教室の黒板に「近藤正臣参上！」と書いてあったのを覚えている。本人かどうかは定かではない。その閑静な住宅街に、デビッドボウイの別荘があったらしい。駅の南側には、藤山直美、ジャネット八田（田淵幸一の元嫁）の実家があった。だから多分駅周辺は「ええとこ」で、ちょっと離れた紡績工場の跡地は「あかんとこ」だったのかも知れない。
京都扱いされずあかんとこで大学時代まで育った僕が、その反骨精神からか、神戸に馴染まない異彩を放つ店を続けていられるのだと、我ながら思っている。
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※今日のヒトゴトではないヒトコト＆ヒトリゴト＆ヒメゴト
【 思えば、今日の話の大半は、どこかで書いたな 】
※志賀氏的伝言板
【 大晦日（元旦朝方）まで休まず 】
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