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■ 中毒性日記 2010
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
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まさに温度差と言うべきか、経験した人としていない人の差ってものは、これほどまでに大きいのかと思った。まるで震災の頃のようである。

水曜日16時。自宅から見える塩屋の海や、須磨の山頂遊園地辺りに厚い雲があった。何度もゴロゴロと音がする。打合せに県庁方面に向かうため、早く出た方がいいなと思っていると、スコールのような雨が降り始めた。まぁ仕方がない。梅雨も今週で終わるようだし、この辺りは山が崩れるような地域でもない。

普段から傘は「差さない派」だ。車で移動することが多いし、マチでの多少の雨なら、地下を通りながら進むことができる。しかし流石に、マンションの駐車場はすぐ近くであっても傘を差した。その一瞬で、足はずぶ濡れになった。

どこかで書いたが、子供の頃台風の日は、いつもと違う光景にドキドキしながらも、何だかワクワクもしたものだった。危険なのは解っていても、その渦中に足を踏み入れそうになる強迫観念を想いながら、窓越しに収まるまでをずっと観察したりした。そのまま大人になった今でも、ニュースを観ては対岸の火事と思い、近くでは起こり得ない出来事だと高を括っていた。

駐車場を出ると、少し先でも見え難くなるほどの雨だ。いきなりワイパーを最速にして、対向車に気を遣いながらマンションを出た。近くのSATY、ガソリンスタンドを超えた辺り桃山台の交差点へは坂を下ることになるが、側溝から見たこともない泥水が溢れ出している。下り切る信号、第二神明道路高架下に停まる車が、目を疑う状況である。数台の車が、タイヤハウスまで沈んで立ち往生していた。

右折車線を並ぶ車が多かったが、僕はハザードを出してUターンして、海側に下りる道に引き返した。ジェームス山を抜け、塩屋の海沿い国道に出る。この辺りは海抜ゼロメートル地域に近いから不安ではある。案の定、対向車線に浴びせるほどの大きな水しぶきを上げて、今にもトランクルームまで浸水しそうな冠水であった。マンホールの蓋が開き、火山の噴火のように溢れ出ている。全てのマンホールや側溝が、潰れた消火栓のようでもあった。中にはガードレールにぶつかって動けないバイク、やはり浸水でハザードを着け停まった車高の低い車がいた。僕は海沿いの屋根のある駐車場で暫く待機した。ハーバーランド付近にいた打合せ相手に遅れる旨を連絡をすると、まだどんよりと曇っているだけだと言った。この状況が伝わらないジレンマは、確かに体験しないと解らないことだった。

16時半過ぎ、塩屋のマチは明るくなり、おそらくは三宮方面へと雨雲は移動した。しかし後から色々な人に聞けば「それほどでもなかった」という感想である。まさに「局地的な豪雨」を体感したのだった。

金曜朝のニュースでは、西日本の集中豪雨とはあったが、塩屋のマチは映っていない。無論もっとひどい地域があったわけだが、46年間生きてきた中で最も恐ろしい雨だった。改めて思う。地球の怒りを侮ってはいけない。


※今日のヒトゴトではないヒトコト&ヒトリゴト&ヒメゴト
いやホンマ、他人事ではなかった

※志賀氏的伝言板
【8/7(土)は15周年  パーティーは8/28(土)予定!


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