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■ 中毒性日記 2010
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
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火曜日。またどんよりと曇り、時折雨が降っている。

イメージはほぼ変わらないのだけれど、新しいせいか少し緊張感のある店になった。そこに立つ僕も以前より背筋が伸びる。服装は変わらずラフだが、何だか「Tシャツにカーゴパンツ」みたいな格好は、ちょっと考えてしまう。極端に言うと、ホテルにいた頃のようにバーテンダー然として蝶ネクタイとベストでもおかしくない店になった。ましてや、初めて店にやって来るお客様には、あまりにラフだと違和感を持たれるのかも知れない。週末にも「オーナーさんですか?」と聞かれた。どうやら雇われバーテンに見えたらしい。家みたいな店だからまぁいい。

やっと動線は慣れてきた。旧店舗で不便だった部分を色々解消できた店づくりだと先日書いたが、週末には思いもよらない事件もあった。

何度も書いているように、店は二階になった。エレベーターも階段もあるのでそれはいいのだが、上がってすぐにエントランスを設けないといけなかった。消防上の問題で、少々広く立派である。全体に暗いトーンで、扉へと誘う灯りがイメージ通りなのだが、今はオープンでいただいた花の置き場になっている。素敵な花の数々を何とか長持ちさせようと必死なのだが、やはり男には苦手な分野である。

土曜の店が終わって、エレベーター前の鉢植えを移動するのが日課になっている。できれば日中は太陽のあたる場所に置いた方がいいと教えられたので、店の中の窓側にそれらを毎日並べるようにしている。ところが二つあった胡蝶蘭の一つがない。奥の空き部屋にも非常階段にも、どこにもないのだ。誰かが意図的に持って行かない限りなくなるはずのないその場所の不自然な空間には、ダウンライトが虚しく照らされていた。ちなみに、僕の店のフロアには僕しかいないし、1階は駐車場、3階は空き物件である。店にいて知らなかったとは言えども、お祝いにいただいた花をなくしてしまい申し訳ない気持ちになった。

こうして今だから書けるのは、明けて月曜日、なぜか同じ場所に胡蝶蘭が戻ってきていたからだ。誰かが酔っぱらって持って行き、素面になって返したのか。はたまたその名の如く蝶となって、しばらく加納町を舞っていたのか。いずれにしてもこの新しい店のエントランスをまた、華やかに飾ってくれている。

今までと違う店は、起こってみないと解らない冒険でもある。

波瀾万丈もいいが、そろそろ安堵の日々にしたいものである。


※今日のヒトゴトではないヒトコト&ヒトリゴト&ヒメゴト
【0時前、強い雨が降り始めた 誰もいない店の一番奥のソファーで一人、裕次郎気分でブラインドを開けてみた  眼下にあるホテルの入口が飛び込んできた

※志賀氏的伝言板
【8月7日(土)は 15周年企画中!


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