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■ 中毒性日記 2010
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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4月30日、届けが受理された。
結婚とは違う届け出だった…。


今年8月で、この家のような店は15年となる。思えば、あっと言う間の日々だった。神戸に移り住んだのは18年ほど前、当時担当したハーバーランド、そのオープンの2年半後に震災に遭う。自宅待機を強いられた3ヶ月間のほとんどを「働かない」日々として過ごした。そんなある日に飛び込んで来た、加納町と言う聞き慣れない地名。3丁目の、特に胡散臭いその場所を見て僕は一目で惚れた。店の名を考えようとしたが、看板を出すつもりも電話帳に載せるのでもなく、つまりは宣伝もしない。それならと、「志賀」という表札だけを掲げることにした。そしてそれは事ある毎に、最後には「加納町 志賀」で締め括る、僕のIDとなった。

周囲には結構反対をされた。震災の年の8月である。まだ建物もマチも、復旧にはほど遠い状況である。無論、人の心も同様であった。そんな最中に看板も出さず、お客様を選ぶような店など続く訳がないと言われたりもした。

そんな暴挙にも近いバーを始動したのは、「神戸」を知らなかったからだと思う。僕にしてみれば海も山も川もあるという、京都人にとっては憧れのロケーションではあったが、神戸の人々の気質や、その歴史など全く無視した店づくりを考えた。お客様の顔と名前を覚えることができる範囲で、広げてゆく。自分の家に遊びに来た人に、また来て欲しいと思えるか。ドア一枚とは別の「心の扉」、そんな敷居を設けたのだった。まさによく言う、顔の見える関係性を創りたかったのだ。

心が繋がった。通った。そして神戸に育てられた。胸を張って京都の生まれ育ちだとは言えるが、住み良いマチ神戸は、離れたくない故郷となっていた。


スポーツで言うなら、長年所属したチームを移籍する気持ちか。

はたまた住み慣れた家を、引っ越しする気分か。

ここに至るまでの数ヶ月、様々な葛藤が確かにあった。


発表します。


やっと発表できます。


5月末で、


「志賀」は




移転します。




移転先はまだ言えませんが、つまり今の「志賀」は今月で見納めとなります。


だから、16と23日の日曜日も頑張ります。


少しでもこの場所でのソクセキを、踏み締めていたいので。




※今日のヒトゴトではないヒトコト&ヒトリゴト&ヒメゴト
これも15周年の一環か  足跡、ソクセキは続く】

※志賀氏的伝言板
移転先を知りたい方は店で  または近々お送りするDMで】


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