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■ 中毒性日記 2010
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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もうすぐ4月なのに、月曜は寒過ぎた。雪が降るほどの気候に驚かされる。日曜の東京も寒かったが、それ以上に感じた。店には、灯油ファンヒーターがまだ欠かせないでいる。イルカの「なごり雪」の歌詞を思い出していた。

日曜の新郎から、月曜夜にメールが来た。律儀なヤツだと思う。とにかくいい式だった。さぞ彼らも、「今まで生きて来て、一番幸せです」の式だったことだろう。この言い回し、恭子ちゃんが14歳で金メダル獲った時に残したコメントだったが、実は披露宴で司会は勿論、挨拶する人挨拶する人皆がそれに絡めて話すもんだから、昨日の日記ではあえて封印した。でもあの言葉は実は奥深い。そうしてそれぞれの年齢毎に思い生涯を終えられたのなら、それは素晴らしい人生だ。

ともかく、彼がどういう考えであの席(昨日の日記参照)に僕を入れてくれたのかは解らないが、彼にとっては重要な位置付けの席だったことは、その面々を見ても解る。よくよく考えてみれば最前列のその神戸製鋼ラグビーテーブルには、日本代表及び元日本代表選手が5人いた。大学時にキャプテンだったヤツもいるし、神戸の歴代主将もいる。この「日本代表」テーブルに、神戸加納町のしがない(志賀だけに)バーの店主がいた。それは確かに喜ばしいことだった。

前半の長い挨拶中に、僕の隣の落ち着きのない伊藤タケが、僕のかけていた伊達メガネ(死語)を貸してと指差してきたので渡すと、彼は着けて見せた。誰が約束をした訳でもないのに、テーブルの全員はそれをジッと見て「イマイチやなぁ」という表情をする。するとまた左隣の苑田に回す。悪くはないが、彼のするメガネっぽくはない。また左の大畑へ。流石に男前で、おぉ〜っと無言の表情をして、その隣の南條に行くが、頭のサイズが70cmと言われるイビツな顔幅に、掛ける真似だけしたところで隣の松原へ渡る。意外に、その若さゆえか似合っていて、みんなフムフムと頷いて、最後は小泉が掛けると、ひげを剃った正当派の男前にみんな納得の様子であった。一周して僕のところに戻って来たメガネをオチもないまま、まだ料理の乗っていない目の前の皿に置いた。日本代表の一員になれた気がした。

乾杯の発声までが終わってここまで50分。まるでタニマチの一方的な話に頷くだけのスポーツ選手のように、他のテーブルも静まり返っていたが、ここからは怒濤の「暫しご歓談」の始まりであった。「お飲物は?」のホテルの人の声に「ウイスキー」と僕は言ったが、なぜか同じテーブルの面々は「ウーロン茶」などと言う。おいおい、ラグビーのお前らがそんなに弱気でどうする!これも時代が変わったせいなのかと嘆きそうになったが、それが、僕の勘違いだとすぐに知らされる。

ほどなく、ベテランのいるこのテーブルに方々から、シャンパンやビールやワインを持った大柄の男達が大挙して押し寄せて来た。味わっている暇などない。なみなみと注がれる液体を、一気に飲み干して空にし返杯を繰り返す。ウーロン茶や水の合いの手で、次の波へとスタンバイ。延々続くが、誰も倒れるヤツなどいない。ラグビー選手に紛れた一般人、捕われた宇宙人のような僕も、なぜかその流れに時折巻き込まれた。フラフラになり帰る京浜急行、羽田空港が終点で良かった。

こういうことを書くと「体育会系やなぁ〜」という話で終わりそうだ。しかし体育会系とは礼儀や振る舞いと同じ意の「当たり前」のことである。この光景は「アスリート体質」だと懐かしく思った。楽しむ時は何を置いても楽しむ。中途半端じゃなく、やる時はやる。これもグラウンド外のラグビーのようだった。

当然、僕はアスリートなんかではない。案の定、次の日にはなかなか起きられなくて、その思考だけでは身が持たないことに気付く。

あの飲みっぷりも含めて、ヤツらを改めて尊敬した日だった。


※今日のヒトゴトではないヒトコト&ヒトリゴト&ヒメゴト
ゴルフは、アスリート思考です

※志賀氏的伝言板
今期、ラストスパート!


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