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■ 中毒性日記 2010
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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金曜日、久々に打ちっ放しに行った。つまりゴルフ練習場のことだが、誰が打ち放題ではなく、「打ちっ放し」と最初に言ったのだろう。流しっ放し、食べっ放し、打ちっ放し、ぱなし、パナシ、パナシェってカクテル知ってます?…ともかく僕の場合、定期的に身体を動かす方が楽になるのは間違いない。

さて、その打ちっ放し。ゴルフのいい点は、プロと同じコースを回ったりできること(草野球でドームに立つことはまずないし、草サッカーやラグビーで国立競技場も至難だ)、性格が解りやすいのでビジネスを越えた場としても使えること、そして最たるものは、年齢層が幅広く生涯を通じて楽しめることだと思う。ゴルフを始めたOLさんが、今まであまり会話をすることがなかったお父さんとラウンドした、なんて素敵な話も聞く。目的目標に合わせて道具を選べるし、今では一大レジャーとして広く認知されるようになった。ある種、特殊なスポーツである。

僕は時間がなかったので、54度ウェッジ、8、6番アイアン、5番ウッド、ドライバーだけ持って入口に近い打席に陣取った。50球ほどそれぞれ打つ。近頃ラウンドどころか練習すらあまりしていないので身体が覚えていない。これがビリヤードならある程度の時間で修正できるキャリアはあるが、ゴルフはと言うと延べキャリアだけはあっても、世代や時代によって今も尚変わっているフォームを確立するまで至っていない。ゆえに、爆発的なスコアが出る時とそうでない差が著しい。

一つ離れた場所に、一人の爺さんがいた。球にチカラがないのは仕方がない。その人がゴルフが好きで、それなりのキャリアがあるかどうかは、道具を観れば大抵判る。おそらくは「やってた」人だ。ただバッグを含め周りのツールを観ると、ここ10数年は、使えるクラブの追求は止めた人だと思う。

アドレスに入った延長線に、僕を見ている爺さんが見えた。ビリヤードもゴルフも、人に観られている方が比較的上手く行く。元来「エエカッコしい」の僕ならではのセオリーだが、誰も観ていない場所でのナイスプレーには証人がいないので、それがたまたま上手く行ったのか、それともちゃんとオンプレーン上にクラブが下りて来ていての結果なのかが解らないから意味がない。爺さんには「違う」ように見えたのだろう。頼んでもいないのに、僕にレクチャーを施してくれる。

たった数分僕のスイングを観ただけで何が解るのだと言いたいが、言ってることは全て合っている。でもそれは、本に書いてあったり、今も昔も変わらない定説ばかりだった。「ありがとうございます」僕は軽く言って、また何球か打っている。いい球が出ると「そう!そのスイング!」とまたレクチャーが始まる。段々面倒臭くなってきたので、その練習場のコーチに電話した。

「僕の前にいるお爺さんって、どんな人なんですか?」

どうやら人を見ては教えようとする爺さんで、その練習場からすれば「微妙」なお客さんらしい。この練習場では監視カメラがあるのだが、女性に勝手に教えていたあるオヤジが、後からやって来たその彼氏とトラブルになった前例があるそうだ。頼まれない限り、教えることも教わることもこの場では必要ない。

練習場の所属プロが僕の打席の後ろに止まった。

「志賀さん、最近40切ってますか?」

プロはよく見る光景で、気を遣ってくれたのだろう。

爺さん、それからは黙々と、二度と振り返ることはなかった。


※今日のヒトゴトではないヒトコト&ヒトリゴト&ヒメゴト
【対処法  「お手本を観たいので、打ってみてください!」 と言おう!】

※志賀氏的伝言板
本日梅田芸術劇場飛び入り?


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