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大晦日の店が終わった元日の朝、まだ混み合っていない新快速に三宮から乗った。毎年こうして京都に帰っている。午前8時の京都駅はいよいよ初詣の賑わいを感じさせるが、僕の目的地はその一つ向こうの山科。相変わらず静かなマチだ。
徐々に年明けのメールが入って来る。見ればmixiや知人のブログにも同じように、新年の挨拶が連なっていた。その中でちょっと気になっていることがある。「あけおめ」「ことよろ」などという省略する言葉だ。女の子なら可愛く思うが、若者でなくオッサンが略しては気持ち悪い。「あざぁーす」くらいに気色が悪いのだ。「メリクリ」もそうだ。メリークリスマスを、無理くりメリクリ…あぁー。
とにかく、いつからかそんな挨拶がまかり通っているが、年の始めくらい「新年あけましておめでとうございます」と言って「今年もよろしくお願いします」と繋ぎたい。2010年の僕は、そんな当たり前のことにこだわりたいと思っている。
なぜか人は、仁義礼智を弁えることを「体育会系」だと表する傾向がある。僕もそのように言われることが多い。だがそのほとんどは、堅苦しいとか真面目だとかいう揶揄だとも思っている。「当たり前」の行為がそう思われる時代なのだ。
みんなと同じが安心でそこから共通項を見出すのならば、没個性以外のナニモノでもない。それは何とも不思議な関わりである。しかしそれらが、至極「当たり前」のものならまだマシで、言葉足らずの関係性ならとても薄っぺらく寂しい。
とにかくオッサンは「あけおめ」などと使わない方がいい。
略し過ぎて、かえってそれがオヤジに思われることに気付かないといけない。
※今日のヒトゴトではないヒトコト&ヒトリゴト&ヒメゴト
【ちゃんと言わなければ、 海老一染之助・染太郎に失礼だ 】
※志賀氏的伝言板
【 明日4日(月)より通常活動です 】
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