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■ 中毒性日記 2009
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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木曜午前に西宮へと車を走らせる。年末の挨拶回りか、はたまたクリスマスイブを過ごそうとする車なのか。阪神高速は途中、渋滞に遭うほど混んでいた。

まさに師走のマチを通り抜け、酒造メーカーの商品開発ミーティングに出向いた。年明けに持ち越されそうな話も年内にできて、有意義な時を過ごす。「商品」というくらいだから、思い入れたっぷりに主張する気持ちも解る。しかし商品開発は、つくり手のエゴが強過ぎるといけない。高価なものには絞り込みを明確にし、廉価にはバリエーションを設けてラインナップを創る工夫もいる。

最も時代は、消費者が選択のできる幅が必要になってきた。一点もの、限定という言葉には弱いはずだった消費者が、今では安さにもバリエーションと品質を求めている。最たる例がユニクロの多色展開であろう。お歳暮にも多くなった、選べるグルメ宅急便もそういった時代背景を物語っている。その昔は、相手をイメージし選んで贈る気持ちや戴いた喜びがあったものだが、近頃はそういった手紙のようなコミュニケーションが鳴りを潜めている。婚礼の引き出物で、新郎新婦の名の入った皿をもらうのは確かに困ったものだが、そこでもグルメ宅急便のような品のチョイスがされるようになって久しい。確かに嬉しかったりもする。

商品を手にする際、その包材、パッケージにも関心が向けられる。最近では、エミリオプッチのフレグランス「VIVARA」に興味がある。香りがどうだとかは知らない。カタチがプッチ柄きのこ、トイレの芳香剤みたいなのだが、そのクリスマス限定のブラックバージョンを見た時に「やるな」と思った。黒を使うことで、トイレの芳香剤ではなくなりそのスタンダードラインが霞んで見えた。予め想定していた展開なのかは解らないが、ラグジュアリーなマッシュルーム(?)になった。

タバコ、バージニアスリムの「DUO」も面白い。スタンダードパッケージは10本入り×2パック(ガムの縦型ケースのようで、色は対照的)を並べ一箱として展開、季節や地域など限定バージョンも多数ある。主に女性がターゲットゆえに、かさ張らないお洒落感を打ち出し、それらを単体で入れるケースまでもコラボするという広がりを見せている。今では多数メーカーが出している、ゴルフボールの縦型立方体パッケージにも似て、ちょっとした「発想のねじれ」が概念を変えた例である。カラーボールでない限り基本は白いものなので各メーカーが苦労するところだが、弁当箱型がありきとして取り組んで来たメーカーに対し、一見スイーツや宝石箱のようなカタチの立方体は、ゴルフ界に衝撃を与えたものだった。

多くのメーカーは搬送方法や販路に於ける在庫管理、積み上げやすさなど売り方を考えるがあまりに、肝心な消費者の心を掴んでいない。無論奇をてらった可愛さや、ビビッドな色使いだけではいけないが、ディスプレイ時の見せ方、購買層がどのようにそれらを観て手に取るのか、商品が取り出された包材はどうなるのか、飲料だとすれば空になった容器はどこに行くのかまでをも視野に入れるべきである。

ってなことを、そこのブランド販売戦略室長他2名の方々を前に話した。

およそ2年間、こういう話がそこでは続く。

一から創り上げる、育てるためにはむしろ短いくらいの時間だ。


※今日のヒトゴトではないヒトコト&ヒトリゴト&ヒメゴト
かねてから念願の中華「ひるね」(西宮えびす交差点)に行った  この店は、夕方から朝までやってる店が所以で「ひるね」という名前だったのだが、今では昼の営業もやっていて「ひるね」じゃなくなったようだ ナンと厨房を切り盛りするのは外国人、大将の娘婿だそうだ 日本語がかなり上手いぞ】

※志賀氏的伝言板
27日日曜開けるかも&大晦日までやってます


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