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■ 中毒性日記 2009
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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(マイナビABCゴルフ観戦日記の続きである) アウトスタートの最終ホール9番グリーンに向かうと、11組目のスタートS・K・ホ、宮里聖志、丸山大輔がいた。皆、トーナメントでは見慣れている有名プロである。このミドルホールのセカンド地点には、山下和宏、宮里優作、谷原秀人とこれも観たいプロ達がいた。運営のボランティアスタッフは皆、スカイブルーのウェアを身に着けているが、ギャラリーに紛れて観戦もする人もいた。隣にいたボランティアのオジさんオバさんは、まだ遼クンは来ないのかと背伸びをしながらその時を待っていた。

宮里兄弟の弟、優作のミスパットにギャラリーの溜息が漏れる。それはシビレを切らせた人々の、次への要求にも聞こえてくるのも不思議だった。遠くセカンド地点を見ると、颯爽と歩く一人のゴルファーの後方に、大観衆の固まりがワラワラと移動するのが見える。気の毒なほどに(それは永久シードを獲った片山晋呉でも)他の組にはいなかった群衆が、ただ一人のゴルファーのためだけに行動を共にする、まさに壮観な眺めだった。まるで、戦国武将が従えた軍勢のように緑のフィールドに映えていた。目の前の組が上がると、大人達は興奮を隠せずに第二打を見守っている。その先にはサングラスをかけた18歳、石川遼がいた。

思っていた通り、プロゴルファーとしてはそれほど大きくない。オーラがあるという人がいるが、それはこの取り巻きが更にそう思わせているのだろう。そして放たれたセカンドショットは、ピン横5mのストレートラインに付いた。飲み込まれんばかりの群衆をゆっくりと引き連れて、石川遼はグリーンへと上がって来る。ゴルフはまずやらないであろう若い女性や、なぜか3人一組が目立つオバサマ方、イマドキの若者も歓喜の声を上げた。キャディの「プレー入ります」の声に我に返る人々を尻目に、同じ組矢野東と小田龍一という旬の組み合わせの面々は、苦笑いを浮かべながらもそこはやはりプロの顔に戻る。それぞれ、お先にの距離を残しパーとする。石川はバーディパットを見事にねじ込んだ。再び歓声が上がった。

そのまま3人は一旦クラブハウスを経由して10番ホールに現れた。この一瞬に、軽食や補助食品が用意されているようだ。選手だけでなくキャディも何やら持ち込んで、10番ティグランド横で食べていた。石川遼はと言えば、何かを食べたのかどうかは分からない。新人ゆえか、そういう育ちなのか、キャディも含め食べながら、そして持ち込んでの登場はなかった。またオバサマ方はキュンッとした。

オナーは石川。近くの16番ティでの他の組のスタートを待つ間、なぜか矢野東のプロギアドライバーを抜いて、軽くスイングをし笑いを誘う。その辺は、どこにでもいる18歳に見えた。そして初めてまともに後方から、ドライバーショットを観た。どのプロよりも高く、滞空時間も長かった。確かに見て損はない。

でも僕は気になった。正面や横から彼を観ても気付かないが、首から背中にかけて「なで肩」、つまり僧帽筋から広背筋の盛上りが凄い。当然それは飛ばすための背筋であり、トレーニングの賜物であろう。彼のお父さんが使っているトレーニング器具がある(僕も使ってる)のだが、本人には専属トレーナーがいてカリキュラムがあり、それは組み込まれていない。おそらくは、かなりハードなトレーニングであることが想像できる。しかし、何だかアンバランスな感がある。

昔は、骨格や筋肉の成長を止める恐れがあるとされて、過度なトレーニングは成人を待つという定説があった。解りやすく言えば、重量挙げの選手や軽量級のレスリング選手がそれに近い。飛ぶ鳥を落とす勢いの背景がそうならば、将来の負担、厳しい代償が待っているのかも知れない。父親のように心配になった。

とは言え、石川遼は既にプロである。成人を待ってからのトレーニングでは間に合わないし、ちゃんと裏打ちされているカリキュラムなら問題はない。しかしながら、体育大学で少しばかりバイオメカニクスを学んだ僕としては、成人を過ぎてからできる全身の大きな筋肉が、バランス良く付くことを祈るばかりである。


※今日のヒトゴトではないヒトコト&ヒトリゴト&ヒメゴト
【大人の前では完璧以上に受け答えをする彼だけど、本当はどこにでもいる少年だと、近くで観て確信を持った 彼は、その年齢らしい過ごし方をしてもいいし、もっとはしゃいでもいい  ナンなら僕と、キャッチボールでもしよう…ププっ

※志賀氏的伝言板
11月3日は開いています 但し0時閉店予定


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