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■ 中毒性日記 2009
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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水曜日の神戸は終日曇りがちの空である。連休最終日、高速道路など交通機関は混雑のピークなのか。僕は静かに自宅で、久々に開いたPCで多くのメールのチェックやデータの管理をしながらゆっくり過ごしている。神戸から四国往復のおよそ700kmドライブの旅の疲れはもうない。

21日月曜夕方とべ動物園で癒された後、そこからすぐの砥部焼の里、五本松に向かう。目的地「龍泉窯」には、池田親子がいる。お客様の紹介で店にも来てくれて、三宮であった個展にも出向いた。その作品は、店で焼酎を注文された時に使ったり、一輪挿しの青磁器はいつもカウンターにある。誰もが知る産地ではないが、その分、顔の見える温かみを感じ取ることができる。その窯に初めて行った。

意外にその里は整備されていて、色々な職人、アーティストが移り住み家屋を利用したギャラリーも多い。龍泉窯はその中でも風景に馴染むログハウス造りで、そこに元々いる家族である。昨今、陶芸の世界にもニューウェーブがあるようだが、伝統工芸との共存が上手い具合に成立していて、これも都会の問題点を解決する糸口なのではと思った。無駄遣い的海外視察より、地方の良い例をもっと知るべきだ。

親子の手厚いお迎えを受ける。そして一通り、安価でバリエーション豊富な陶磁器を手にして過ごす。「絵付けをしてみますか?」との思わぬ声に甘え、筆を取ってみる。素人が職人の真似をするよりはオリジナルで表現したい。そう想いを巡らせるが、使い勝手の分からない筆と、火を入れる前の器との相性、色使い、重ね方など、清書を前にした書道のように「思い切り」がなかなか出ない。結果は、何を描きたかったか判らない図柄となった。焼き上がりは2週間後とのことだが、モノづくりの一端を担うはずの僕としては、ナンだかモヤモヤだけが残った。

夜を松山で過ごし、釜焼鳥を堪能。僕はガーリックの利いた、かなり歯応えのある親鳥が好みだ。ここで宿が取れていたのなら酒は外せないところだが、直前にやっと取れたのはそこから1時間ほど高速で走る西条市のビジネスホテル。眞鍋かをりが出身という以外には何も情報がなかった場所である。まぁ翌日に讃岐うどんへリベンジも帰り道だし、徳島方面にも行きやすい。試しに検索してみたところ、料理評論家・フードコラムニストの門上武司さん(Meetsでもお馴染み)がブログで書いていたカフェがヒット。いやホームランであった。

22日午前出発、伊予西条の駅前から20分ほどで着いた。白い外観が印象的な店である。焙煎コーヒーの旨さ、ちゃんと食事を出す姿勢、内装、メニュー他パッケージなどおそらくデザイン好きのオーナーの人柄が伺えた、いい店「branch coffee」であった。何処にも、想いを持って人を待つ店があるものだ。そこで出されている「クラシックブレンド」豆をみやげに、駐車場を出た。

香川讃岐の渋滞も恐いので早めに徳島に向かって、徳島ラーメンでも食べて帰ろうかと思っていた。すぐ近くの東予丹原ICから高速に乗り、いよ小松JCTで左右に分岐は徳島方面と松山方面。しかし昨日のモヤモヤが後髪を引いて、思わず反対方向の砥部へ向かっていた。もう一度、絵付けをしようと心は決まっていた。

一日経ってイメージした図案。再チャレンジ、でも結果は満足いかず。自宅から直行で5時間は掛かるこのマチだが、ここにまたリベンジに来てしまうだろう。一朝一夕で成立するわけもない、職人の世界にハマりそうである。これも窯入れされて2週間後に届く。さて、店で使えるだろうか。少々心配ではある。

しかし何だか爽快な気分で、一路200km先の徳島へ。ちょうど開店18時前のその店には既に行列。暫くして入店、初徳島ラーメンの味は…もっと他を食べてから語るとしよう。もう辺りは暗くなって、神戸へと帰路に就く。淡路を抜ける端の手前や垂水ジャンクションでの渋滞はあったが、意外にもすんなりと自宅に着いた。

また行きたい場所や人がいる。讃岐うどん、砥部焼リベンジもある。
四国、今までなぜ行かなかったんだろう。更に行ってみたいところも多い。

「行く人にそう思わせる」というところがポイントだ。

神戸にやって来る人々にも、そう思わせているのだろうか。


※今日のヒトコト
【以下、Wikipediaより抜粋  砥部焼(とべやき)は、愛媛県砥部町を中心に作られる陶磁器である 一般には、食器、花器等が多い 愛媛県指定無形文化財 後背の山地から良質の陶石が産出されていたことから、大洲藩の庇護のもと、発展を遂げた やや厚手の白磁に、呉須と呼ばれる薄い藍色の手書きの図案が特徴 砥部焼の多くは手作り成形のため、全国的に見ても決して大産地や有名産地ではないが、独特の風合いが愛好家に評価されている なお、近年ブームの讃岐うどんの器としても砥部焼はよく用いられる

※志賀氏的伝言板
さて今日から「志賀」再開、再会である


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