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■ 中毒性日記 2009
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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火曜、旅の疲れからか、午前中に起きようと思っていたら、ほぼ一日中家にいて眠っていた。そういう時間も貴重だと、たまっている昼間の仕事は後回しに潔く諦めた。そんな中でも、朝の8時前に一旦起きてしまった。あまりにもうるさい、車のセキュリティ音が聞こえたからだ。ナンと階下の駐車場にあるどこかの車の盗難防止セキュリティが、雷が轟く度に鳴っていたのだ。バルコニーに出ると、やはり豪雨は始まっていて、塩屋のマチを飲み尽くしていた。あの時間に出勤されていた皆さんは気の毒なことである。それでも二度寝ができたのは幸いだった。

夜も不安定な天候は続く。蒸し暑くおそらくどんよりとした厚い雲(夜だったので判らないが多分)に覆われた外に出て、店のオープン時間ギリギリに車で三宮に向かっていると、新聞社の人間から電話が入る。数日休んだ明けに有り難いことに、団体で来てくれるらしい。しかしながら、特に連休明けに届く酒の整理や色々仕込みができておらず、店に入ってからは1時間ほどの独りの時間を楽しみたいという勝手な願望もある僕だから、15分だけ時間をくださいと電話を切った。

しかしこういうケースは大抵早くお客様はやって来るもので、到着すると皆様案の定、店の前まで来ていた。ごめんなさい少しだけ時間をくださいと、僕は表にある一貫目の氷を店内に持ち込み、エアコンのスイッチを入れ、オープン準備を猛スピードで始める。猛スピードはおそらく死語である…とそんなことを言っている場合じゃなく猛烈死語なスピードで動き回っていた。

僕は、反射神経を確かめるように、動きを早めることがある。年齢の衰えもイヤだが、何よりも、いつもはできていたことが突然できなくなる強迫観念めいたものが恐い。以前にも、ペティナイフで何かを切っていた時に、思わず右手からナイフを床に落としそうになり、左の手のひらで受けてしまった(つまり、垂直に刺さった)ことがあった。もちろん再び反射的に左手が動き、ナイフは弧を描いてカウンターを飛び越してカランッと音を立てていたが、幸いお客様がいなかった安心と、その反射神経に妙に納得したのを覚えている。この日も中腰で氷のケースを片付け、さぁ皆さんをご案内しようとその体勢のまま玄関に素早く振り返った。

「ズゴッ!」

玄関にある大きな柱に、額を思い切りぶつけた。以前にも書いたように、僕の頭突きを嫌がる神戸製鋼の選手がいるくらい額は硬いという自負があるが、誰もいない店内で思わず「痛っあぁぁぁ〜」と声が出た。少しふらつきながら、お客様を店に入れた。その後飲んだ赤ワインに、額が段々とズキズキするのが分かった。

他のお客様も帰った後、トイレの鏡で見た。旗本退屈男(古っ)か太賀誠(知らんでしょ)みたいであれば格好もいいが、生え際辺りに赤く傷があった。

こうなったのはラグビーの癖だ。密集から次の密集へと走る際、低い姿勢で動く。いちいち立っていたら相手より遅れてしまうゆえの、ラグビーならではの動きだ。僕はまだまだ若い。やるじゃないか。また自分に、そう言い聞かせた。

しかしながら思うのは、あの頃より回復は遅い。

しばらくは、デコが赤いはずだ。きっと。


※今日のヒトコト
深夜また、大雨になった でも明日は晴れる、そして腫れる

※志賀氏的伝言板
送りましょか、デコメール


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