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■ 中毒性日記 2009
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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バースデーウィークが終わった。それなりに飲んだが、やはりおめでとうの声は少なく、いつもと変わらないペースだった。とても志賀らしいところである。

酔うとどうなりますか?と聞かれると、相手が美人の場合は「口説くようになる」と話し反応を見る…というのは嘘で、実は普段と変わらないくらいによくしゃべる、マシンガントーク(死語)となる。記憶がなくなるくらいの深酒はホテルにいた時代くらいで、今はほぼ嗜む程度になった。もちろん「良かったら一杯」には付き合う事もあるが、それが気心知れた仲ではなかったり、二十歳そこそこの初対面のお姉ちゃんだったりしたら(そういう場合は隣の男性がどうせ払うに決まってるので)、大抵は「自分のペースで飲みますので」と断る場合が多い。

以前「短期記憶」について書いた。人は酔いが回っている時、何度も同じ話をしたりする事がある。知らぬ間に自宅に帰っていたり、化粧を落として着替えて翌朝ベッドで目覚めたりする「長期記憶(長年の反復に因る記憶)」とは相反する行為だ。先日、強烈な女性二人が僕の店に来ていた。その深夜、お客様は二人だった。

既に飲んできたようでもあったが、ココでの飲みもかなりの勢いで、ミソジール(僕が名付けた30歳代女性の事)のガールズトーク(レディーストーク?)にも花が咲きまくりで、いい調子である。そのうち、お一人がトイレに立つ。残った女性が「お支払い、しておきます」と所謂チェックを促した。程なくトイレから戻って来た女性と入れ替わりに、お支払いの女性はトイレへ。「志賀さぁ〜ん、お支払いしておきます」と言うので、あぁ、もうあちらからいただきましたよとトイレの方を指差す。「えぇー、そんなんあかんわぁ〜」と言いながら財布を仕舞う。

席に戻って来たお支払い女性は「じゃぁ志賀さん、お支払いしておきまぁ〜す」とまた言うので、「もういただいてますよ」と言うと、「ちょっとぉアンタぁ〜、勝手に払ったらあかんやぁ〜ん」と隣の女性に怒る。「えぇー、アタシ払ってないよぉ〜アンタでしょ払ったん」「えー払ってないよぉ〜」と押し問答を繰り返す。

だからぁ、こちらがトイレに行かれている時にソチラがお支払いされましたよ、と言うと「いいや、ワタシは払ってない」「じゃぁアタシが払う」「いいや、ワタシが」とダチョウ倶楽部級に、また二人共払おうとする。僕は、ぼったくりバーやったら何度ももらってまっせと言いながら、ふと思い出した。

「さっきお返ししたお釣りの新札が4枚、その財布に入っているはずです」と言い、証拠を見せて納得してもらおうとした。財布の中身を見た女性達は、互いの顔を見合わせて大きな声で笑った。事なきを得た。僕も笑った。

扉に消え行く後ろ姿に「ありがとうございました、お気を付けて!」と声を掛けた。扉が閉まった音がして、忘れ物がないかと二人が座っていた入口近くのカウンターの足元を、片付けがてらに見る。幾つか落ちていたピスタチオの殻が、さっきまでの賑やかな時間を物語っていた。僕はおそらく、軽く微笑んでいた。

僕の肩越しには、玄関と室内を仕切る暖簾がある。

ふと、背後に何かを感じた。




「じぇったい、払ってへんよぉ〜〜〜」





※今日のヒトコト
【この方、 帰ったら思いの外お金がない なんて事がありそうだな】

※志賀氏的伝言板
【週末、六甲国際ゴルフ倶楽部である 「サントリーレディースオープン2009」の通しチケットあります  ご希望ならご連絡を 僕は、観るより「やる」です】


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