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■ 中毒性日記 2009
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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金曜日、菊水ゴルフ練習場には人がまばらで、やはりこんな所にも件の影響が出ていた。店の近くの中華は、もう三日目の臨時休業である。神戸はかなりヤバい。

SARSの時にも言ってた話だ。インフルエンザにはキムチが効くという噂が、韓国では出回っている。そう言えば、花粉症にはヨーグルトだとその昔テレビで観たが、納豆が身体にいいと必死になった世間である。その信憑性は低い。

中国では「八角」が効くと言う説を唱えているらしい。あの中華料理(角煮とか)に入っているヤツであるが、市場価格が倍になっているそうである。八角と言えば、ハーブ&スパイス系薬草アニスの事だ。コリアンダー、中国の香菜シャンツァイほどではないが、微妙な香りがする。料理はしないが知っている。

それは、パスティスに入ってる。パスティスとは、アニスの種子などを用いて、アブサン禁止後の代用酒としてつくられているものである。パスティスという名は、南フランス地方の方言で“似せたもの”をパスティシェと称するところからきていて、同じくフランスのペルノー、リカールなどがそうである。映画「ムーランルージュ」にやたらと出てくるアブサンはニガヨモギを主原料としていて、原則アルコール分が60度以上で、85度ほどのものまでがあり「禁断の酒」「飲むマリファナ」などと称された。ゴッホがこれを飲んでいて自分の耳を切った話は有名で、200年後の自分が見えるという幻覚が出るという話もあった。

1900年代は禁酒の時代が続き、アルコール分を抑えたパスティスができた。時を経て、およそ80年後に規制緩和、毒性も見られないという事もありアブサンは復刻する。今も様々なアブサンが手に入るが、純度の高いモノほど白濁が遅い。店にも何本か置いてあるが、歯磨きをしたような後味、何で割っても独特の個性は消えないアブサン(ペルノーも同様)に、意外にもファンは多い。

中国での現象を信じるとすれば、八角、アニスはインフルエンザに効く。古き良きフランスの芸術家達が酒盛りをした末に起きた幻覚と比べれば、マスクで溢れ、マチに出られないというストレスでおかしくなったこのマチの幻覚よりはいい。

マスクより、アブサン品切れを心配する志賀であった。


※今日のヒトコト
【ガソリンの値が徐々に上がっているが、インフルエンザ騒動に掻き消されている  これこそが、この国の恐いところだ

※志賀氏的伝言板
【この時期に来てくれたお客様には…… いつも以上に感謝します


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