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数日前は雨が降り、前日は風がやたらと強かった神戸であったが、木曜日は雲一つない晴天。午前7時半、一見誰かの邸宅かと見間違わんばかりのクラブハウスを通り過ぎそうになった。やはりほぼ眠れずに、約束の時間より早く着いた。すぐ隣には神戸電鉄が通り、新興住宅地でもあるから尚更の事で、失礼ながらこんなところに日本一、世界ランクでも上位にあるゴルフ場があるのかと疑ってしまう。
外車ショーの如き駐車場を尻目にクラブハウスに入り、ビジターの記帳をする。レトロな役場の窓口のようにも思えるが、その狭いロビーから二階へと導かれる階段の造り、天井と照明の重厚さにやはりただものではないと尻込みをする。古ぼけたロッカーも、お世辞にも今時風ではないし、グッズの売り場も昔の図書館や購買部の様相であったが、会員と思しき人の風貌その振る舞いに、古き良き時代にタイムスリップしたかのような錯覚すら起きて背筋が伸びた。
結論から言えば、意外にもスコアもパット数も悪くなかった。周囲からは、いつもより10打は叩くぞと脅された割にはまともだった(僕にしては)。廣野ゴルフ倶楽部は、レギュラーティから回ればコースレートも71.4と普通のコース並みに難易度が落ちるこのコースも、フルバック、所謂チャンピオンティからになると74.8に一気に上がる。ここで開催された、2005年の日本オープン4日間で片山晋呉が2アンダーで優勝した事を思えば、僕はよくやったと誉めてやりたい。何せ、片山晋呉がボギーを出したホールでパーを奪い、459ヤードのパー4(今回のバックティは450y以上のパー4が5つ)セカンドを7番アイアンでパーオンパオ〜ンと成功、プロのアドバイスにより格段に飛距離の伸びたドライバーに大喜びであった。
無論、身長よりも高いアリソンバンカー(設計者C・H・アリソン特有の)には何度も入ったし(計8回の内1回はトップでグリーン奥の松の木に当たり止まる、もう1回は一発で出ず)、230ヤードのショートホールには2回の挑戦(1.5Rだったので)でも乗せられなかったし、596ヤードロングホールでは3オンすらままならず、速く微妙なアンジュレーションのあるグリーンには時折泣かされた。
しかし目的の一つであった壮大な風景を大いに楽しめたのは、やはり僕の店のお客様でありこのコースの会員I氏と、所属プロO氏(僕の一つ上で、偶然京都のご出身)とのラウンドだったからだろう。上手な人には的確なアドバイスと共に、引っ張ってもらえる。萎縮せず、くさらず、恥を思いっきりかけたのが良かった。
でも、廣野ゴルフ倶楽部の素晴らしさを上手く説明できない。
無論、一度行っただけで語り尽くせるものでもない。
ただ言える。この空前のゴルフブームの中でそのレトロな風体とスタイルを通し続け、今も尚戦略性に富んだ唯一無二の歴史を継ぐこのコースに立てた事を誇らしく思う。ゴルフというスポーツが昨今日本のレジャーとしてではなく、マナーに則った紳士たれという理念の基にあるものだと、改めて感じさせられた。
※今日のヒトコト
【 施設内に日本ゴルフ協会のミュージアムがある それも凄かったぞ】
※志賀氏的伝言板
【 2時間睡眠で炎天下1.5R、そして店は辛い おやすみやす 】
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