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もう春のはずだ。穏やかに過ぎた火曜日である。
ミシュラン大阪京都2010が、10月に発売になるらしい。北野ホテルの永末ちゃんブログによると、記者会見で「関西の粉もんは評価対象になりますか? 関西は街に根付いた歴史ある食文化ですが、それを本当に理解してはるのですか?」と『街場の大阪論』著者、江弘毅氏がナイスな質問をしたそうである。江さんと言えば、いつも「この店はもったいないわ、もっと知ってもうたらええのにのぉ」と言われるのだが、それはいい評価をいただいているのだと受け止めている。
ともあれ、観光以外の外資がここ関西に踏み入って来て、どういった基準で格付けするのかは知らないが、格付けされる立場なら選んでくれなくて結構と、僕としては断りたいものである。あっ、神戸はないんか。いずれにせよ、マチに根付くソウルフードは、格付けされてはならない。「そういう立場の人」とは違う舌や環境を持っているのは、紛れもなく酔客であったり、お好み焼き一枚を突つく人である。
ミシュランはここ数年、明らかに日本を意識している。僕らがフランスに行ってフレンチレストランで、アンタとこの店三ツ星ですわと格付けしようと伺うと、確実に拒否されるだろう。それが「然るべき」機関による、ブラインド調査の後に言われた事だとしても、おそらく相手にはしない。フランスに出店している日本料理店を格付けしようにも、それがフランスの職人だったらまだしも、日本人だとすると何だかおかしくもある。確かに格付けのパイオニアではあるが、日本にやって来た事は、ある種の広告宣伝だと認識しておいた方がいい。
車が売れない時代にタイヤも出ないゆえの、フランス人が日本を意識して考え出した戦略なんだと僕は思っている。日本に於いては、軽自動車(特に、減産体制をいち早く敷いた意外にも?SUZUKI)は好調だが、ミシュランタイヤを履く軽など、ほぼない。アメリカでセレブに売れているハイブリッドカーも同様である。こうなりゃゴーストバスターズのキャラクターのようなミシュラン坊や(という名前ではないな)と挙って知名度アップの日本襲来だという訳だ。多分そうだ。
さてさて…
店ってもんはね、一度や二度では解らない色々が漂っているのです。一度で「あの店はこんな店」みたいに語るなんて、まぁ有名人と一度会っただけでアイツ呼ばわりするようなもんです。空気感と言うか、味わいと言うべきか。そこに立つ人と、肩書きなど必要のない対峙、会話で味が引き立ったり深くなるものなのです。
「通う」とは言っても、しょっちゅう行くという意味ではないのです。それならその前に、足繁くなんて言葉が付きますが、そういうお客様ばかりを追いかけていると、来なくなった時に不安になったりするもんです。だから、それが年に一度、いや3年に一度でも来てくれたらそれは、通ってくれたと思う方が楽です。
なぜならそこに、「心が通う」事を知っているからです。
つまり僕はミシュランより、酒乱の方が好きです。
※今日のヒトコト
【 例えばお好み焼きが格付けされたら、「お好み」の意味が成立しない 】
※志賀氏的伝言板
【 4月28日(火曜 祝日前)バーテンダーズナイト開催決定!! 詳細後日】
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