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■ 中毒性日記 2008
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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金曜日。知人のオフィスに電話をする。応対に出た女性の声はいい。耳障りの悪い声や、怒っているように聞こえる声の主はそれだけで損をしているし、会社の規模を勝手にイメージされる。できれば人当たりのいい声の女性をお願いしたいものである。代表○○様はいらっしゃいますか?と聞けば、「○○は打合せ中ですが」と返される。何時頃終わりそうでしょうか?と聞くと分からないとの事。電話があった事をお伝えください、またこちらから掛けますのでと電話を切った。

できる会社なら、「○○は打合せ中ですが、終わり次第こちらからお電話を差し上げますのでご連絡先をお教え願えますでしょうか…」的な話をするべきであろう。こちらがその相手と連絡を取りたがっているのは解るはずだからだ。こうなるとせっかくの気持ちいい声も、少々残念な印象に変わる。基本中の基本である応対辞令は顔の見えない電話だけに、スタンダードを踏まえた方がいい。

唐突に。あぁナンでそれを信じていたんだろう。今までが無駄だとは思わないが、もっと早く知っておくべきだった。大袈裟だが、コーヒーの話だ。

ずっとそうなっている「定説」と、経験に裏付けされた「持論」とは違うモノだ。それは、過日に書いた氷の話( 2/14日記「氷の世界」参照 )にも似ていて、先駆者から時代と共に進化し、工夫されて創られるものでもある。あるコーヒー店で、そこのマスターと話をしていて、目から鱗の「持論」を聞いた。

オートミルを手に入れてから、豆をそのまま買う事になって久しい。都度挽きたては確かに美味い。無論、いつ焙煎されたものかは分からない豆より、目の前で焙煎もしくは数日で送ってくれる通販を見付けてからはその方が旨い。しかしいずれにしても密閉された容器に入れて、「冷凍庫」に入れていた。 それが、「風味を損なわないために」だと聞いていたからだ。そこの店主の話は違った。

食品を冷凍したとしても鮮度が落ちるでしょう。もし冷凍した豆ならば、自然解凍してから挽く事をお勧めします。そのまま挽くとミルの刃を傷付ける事にもなるし、湯を注いだ時に一気に温度が下がるから風味が変わるのです。缶ビールを冷蔵庫から出して暫くすると水滴が付きますよね。自然解凍とは言え、豆もそういう状況になったら湿気を含みます。何のために焙煎したのか分かりません。だから理想的なのは、容器に入れて『常温』で保管すれば数週間は鮮度が維持できます。そうやって、いつものように入れてみてください

そう言えば、珈琲専門店は缶に入れて棚にそのまま置いてあるを見た事がある。この日その店で仕入れた豆を、最初から常温で一日置いてみた。焙煎したらガスが出るので、一日寝かせればいいとも教えてくれたのだった。

ミルはいつもより早く細かくなった。そして、蒸らす段階でその盛り上がり方が違った。コーヒー用ポットの細長い口から、いつも通り弧を描きながらゆっくりと注ぎ込む。落ち方はいつもと変わらない。杯数分落としドリッパーを取り除く。

軽く琥珀色の液体を掻き混ぜる。

心なしか、香りが高い気がする。

驚きである。味も深みも今までとは全く違うのだ。

思い込みと言うか、まことしやかな定説と言うか。猜疑心ばかりは必要ないが、ほんの些細な切っ掛けで生活が、一日のスタートが変わる事を知った。


※今日のヒトコト
【珈琲、葉巻、万年筆  少々面倒なプロセスを必要とする嗜好品に、そう思わずに楽しめるのが大人なのだな  ボク、オトナじゃん!】

※志賀氏的伝言板
祐也、結婚おめでとう!恭子ちゃんと末永くお幸せに!!


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